書評ブロガーに是非読んでもらいたい|『ニッポンの書評』

 「書評と感想文の違いはなんですか」

 この質問に対し、「本を読むたびに蓄積してきた知識や語彙や物語のパターン認識、個々の本が持っているさまざまな要素を他の本の要素と関連づけ、いわば本の星座のようなものを作り上げる力。それがあるかないかが、書評と感想文の差を決定づける」と著者は答えています。ここで「書評」とはプロの書評家が書くもので、「感想文」とは学生が書くようなものをさしています。

 著者は寛容です。「粗筋紹介も立派な書評」と書いています。反面、「ネタばらし」には厳しく考えています。また、匿名ブロガーやAmazonのカスタマーレビューの誹謗中傷にも批判的です。ただし、「精読と正しい理解の上で書かれた批判は、この限りではありません」としています。

 書評とは、本の著者と読者のためのものです。「これは素晴らしいと思える作品を一人でも多くの読者にわかりやすい言葉で紹介すること」だからこそ、読者の喜びを奪うことになる「ネタばらし」は許されません。

 匿名ブロガーやAmazonのカスタマーレビューの誹謗中傷は、本の著者を傷つけます。まともな読者を不快にします。まともなリテラシーを備えない読者に悪影響を与えます。本の著者にも読者にも役に立たないものです。

 このブログでも、本の紹介、感想をよく書いています。書評という言葉を使うのはおこがましい気がします。本を読めば、刺激を受け、新しい発想が浮かぶときもあります。斬新なものの見方は、他の人にも紹介したくなります。そんなものをブログに書いています。

 おかしいと思う部分はおかしいと書き、わからない部分はわからないと書いてきました。わからないのは、前提となっている知識が私に不足しているせいだと思います。それを書くことにより、これからの読者に必要とされる前提知識をあらかじめわかってもらう助けになるのではないかと思います。

 本書は日本の書評全般について論じていますが、是非、書評ブロアーに読んでいただきたいと思います。書評ブロガーだけでなく、本についてブログを書く人には、必読の一冊です。

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