あなたの創造力を発揮させる「ひらめきの法則」

 知的作業において、創造力を発揮するための普遍的な法則があります。それを知ればあなたの創造力も発揮しやすくなります。それが「ひらめきの法則」です。「ひらめきの法則」には、準備・あたため・ひらめき・検証の4段階があります。それを順に確認していきます。

1.準備

 知的仕事をはじめる前の儀式といえるものがあります。作家の黒岩重吾は、冷水シャワーを浴びた後、鏡に向かって百面相をやったそうです。『ゆ・と・りダイエット』のあごの運動に通じるものがあるように思いました。あるコラムニストは、必ず鉛筆を数本削り、鋭くとがらせてから仕事に取りかかると言っていました。

 行き詰ったときの対策も人それぞれです。ロシアの作家ゴーゴリは「今日は何も書くことがない」と紙に繰り返し書きました。作家の三浦哲郎は、「諦めましょう、諦めましょう、わたしは独り」と繰り返し歌ったそうです。

 思いついたことをいつでも書きとめられるようにしていた人はたくさんいます。ベートーベンは、常に五線紙を持ち歩き、忘れて外出してしまったときは、壁でも路上でもかまわずに書きとめたそうです。レオナルド・ダ・ヴィンチは常に手帳を持ち歩いていました。『知的生産の技術』の梅棹忠夫は京大式カードに書きとめていました。

2.あたため

 何かを考えるときに、徹底的に考えた後に、その課題から離れると発想が浮かびます。潜在意識の中で思考を熟成させることになります。アガサ・クリスティは、リンゴをかじりながらお風呂に浸かったそうです。

 アイデアが次々と出てくる状態になるときもあります。手塚治虫は、大忙しで疲労困憊した状態のほうが良いアイデアが浮かんだといいます。イギリスの詩人ウィリアム・ブレイクやワーズワースは、言葉が自然に浮かんできて、それらを書きとっただけだと表現しています。モーツァルトも頭に浮かんでくる旋律をただ単に五線紙に書きとっただけです。ミケランジェロは大理石の中にダビデが見えていました。

 酒が発想のヒントになった人もいます。梶山季之、西村寿行、坂口安吾、永井荷風といった人たちです。モーパッサンやボードレールのようにアヘンの幻覚に頼った人は、体も蝕まれていきました。

 北杜夫やゲーテのように躁状態が作品を生んだ人や、ゴッホのようにてんかんの発作の前兆のイメージを作品にした人もいます。

3.ひらめき

 ひらめきのきっかけは、さまざまですが、一番多いのは人とのかかわりの中から見つけたというものです。マーク・ザッカーバーグは女子学生との関係をきっかけとしてFacebookを立ち上げました。アメリカの作家ヘンリー・ジェームズは友人の噂話から小説を書きあげました。その他には、音やにおいによってひらめいたという話もあります。

 ひらめきを生むシーンとしては、朝、目覚めたときが多いです。アインシュタインが相対性理論をひらめいたのも、湯川秀樹が中間子理論をひらめいたのも、朝、起きた時です。

 夢からヒントを得たという話もあります。スティーブンソンの『ジキル博士とハイド氏』やカフカの作品は夢を創造の源泉としています。

 散歩中にひらめく人もたくさんいます。散歩中に、ニーチェは永遠回帰をひらめき、イギリスの物理学者チャールズ・ウィルソンは「ウィルソンの霜箱」を思いつきました。

 乗り物に乗っていたり、旅行中にひらめくこともあります。松本清張の『点と線』や森敦の『月山』は通勤中に考えたそうです。

 アルキメデスは、浴槽からお湯がこぼれ出た瞬間にひらめきました。潜在意識の活動は、なんの予告もなくインスピレーションとして現れてきます。

 潜在意識によって発現するひらめきは、きっかけやシーンがさまざまです。それに対し、意識的なひらめきは、連想によりひきおこされます。ガリレオ・ガリレイは筒型鏡から望遠鏡を開発しました。ノーベルは砂にコールタールがしみ込んでいくのを見て、ダイナマイトを発明しました。

4.検証

 最後は検証です。発明や発見には失敗がつきものです。エジソンは発熱電球の改良に一万回失敗したという話があります。それに対し、エジソンはうまくいかない方法を一万回発見したと答えたといいます。失敗にへこたれない粘り強さも必要です。ただし、エジソンは「天才は1%のひらめきと99%の汗」を「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄である」との意味でいったと言われています。逆に言えば、1%のひらめきがあれば、99%の努力は苦にならないといえます。

 この記事は次の本を参考に書きました。

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