一部の国では、Facebookユーザーが減り始めたという話もあります。Facebookをやめる人あるいは使用しようとしない人の理由を考えてみます。なお、Facebookを知らないために使用していない人も大勢いますが、ここでは、Facebookは知ってはいるがあえて使用しない人を対象に考えます。
1.写真のタグ付け
Facebookの弱点は、プライバシーを自分でコントロールしにくいところです。一番の問題は写真のタグ付けです。知らないうちに写真を撮られ、タグ付けされると、不特定多数の人に、いつ、どこで、誰と一緒にいたかが知られてしまいます。Facebookをやめる人の理由は、これが一番多いのではないかと推測します。
もちろん、本人に無断で写真を撮って、タグ付けした写真を公開するということは、マナーに違反します。しかし、マナーを守る人ばかりでないことも事実です。
タグ付けされないまでも、知らないうちに撮られた写真を公開されてしまうというリスクもありますが、これはFacebookに限った話ではありません。Twitterやブログ、また実社会でも起こりえることです。
秘密のグループ内の写真や発言を公開の場にさらされてしまうこともありえます。こちらは、それほど多くはないと思います。秘密の会合で交わした話や写真が漏洩してしまうということは、実社会でもありえる話で、Facebookに限ったものではありません。
Facebookは、プライバシー設定で、写真のタグ付けをさせないという設定ができるようにすべきです。「タグ付けさせない」がデフォルトの方が良いかもしれません。
2.人の交流を広げたくない
Facebookは、実社会を拡張したものです。一度あった人と、その後直接会う機会がなくても、Facebook上で交流を深めることができます。この交流をあまり広めたくないと考える人も、Facebookを使用したいとは思いません。実社会の交流だけで自分の手に負えないぐらい広がってしまい、これ以上広げたくない人です。
しかし、このような人も、Facebookの便利な機能だけを利用することができます。新たに作成したメールアドレスで名前だけを登録します。友達リクエストができるのは友達の友達だけに制限します。友達リクエストがきても、自分が意図したもの以外はすべて「保留」とします。Facebookメッセージを送れる人も友達だけに制限します。
秘密のグループを作成し、その中だけでFacebookの機能を利用します。秘密のグループのメンバー以外からは、Facebookに名前は見えますが、それ以外の情報がなにも表示されず、本人か同姓同名の他人かわからない状態になります。
まとめ
Facebookの写真のタグ付けは、是非改善してもらいたい部分です。それ以外は、Facebookを使いたくないという人は、Facebookの機能を正しく知らずに言っていることがほとんどです。Facebookの機能をきちんと理解してもらえば、Facebookの便利さ、楽しさを味わってもらえます。
【2012年11月7日追記】
「プライバシー設定」の「タイムラインとタグ付け」で、自分がタグ付けされた写真を自分のタイムラインに掲載するかどうかを選択することはできます。しかし、「注:タグはそのまま残ります。タグはFacebookの他の場所に表示される可能性があります。」となっていますので、タグ付けした人のタイムラインには表示される可能性があります。自分のタイムラインに表示するかどうかを選択できるだけです。