人工知能の現状と問題がわかります。『クラウドからAIへ』

クラウドからAIへ

 AI(Artificial Intelligence:人工知能)が再び脚光をを浴びつつあります。AIには何度かブームがありましたが、エキスパート・システムと第5世代コンピュータ計画の失敗の後、冬の時代が続いていました。

 最近の成果には、1997年にチェスの世界チャンピオンに勝ったディープ・ブルー、2011年にクイズ番組Jeopardy!で歴代チャンピオン2人に勝ったワトソン、iPhone4Sに搭載されたSiriなどがあります。2013年には、将棋でもプロ棋士に勝ち越しています。

 AIの応用として、自動運転車、災害対策ロボットなどがありますが、現在の一番の目的はモバイル・インターネットへの入口です。インターネットの商業利用開始時には、パソコンからの入口となるポータルサイトを押さえようと各社が争いました。現在、Apple、Google、Facebookの3社は、スマートフォンの入口をAIで押さえようとしのぎを削っています。

 AIの進歩は、仕事を人間から奪い、雇用問題を引き起こすと懸念する人もいます。技術の進歩と雇用問題については、以前記事を書いていますが、私はあまり心配していません。技術が進歩すれば新しい仕事が生まれます。

機械は人間の仕事を奪うか?『機械との競争』

 人間が機械に負けるということは、人間の尊厳を損なうものだと考える人もいます。日本将棋連盟は、トッププロとコンピュータの対戦を時期尚早だとしてやろうとしません。今やっておかないと、将棋のトッププロでもコンピュータに歯が立たなくなります。

コンピュータ将棋の未来

 しかし、自動車が人間より早く走るからといって、誰も人間の尊厳が損なわれたとは考えません。100メートル走はオリンピックの花型種目です。プロ棋士がコンピュータに勝てなくなっても、トッププロのすごさが変わるわけではありません。

 AIの進歩には、懸念もあります。AIが機械学習で学んだ内容は、もはや人間には理解できません。ブラックボックスとなります。これは、ロボットの考えることが人間には理解できないことを意味します。SFで描かれたロボットの反乱もありえない話ではありません。

 そこまでいかなくても、ロボット兵士があります。人間の代わりにロボットに戦争をやらせようという考えです。自国民を犠牲にせずに戦争が可能になりますから、歯止めがなくなる可能性があります。

 AIの過去から現在までを概観するには良い本です。興味のある方にはおすすめします。

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