ステマはどこまで許されるか | 定年起業のためのウェブコンサルティング

ステマはどこまで許されるか

バンサー

 ステルスマーケティング、略してステマは嫌われます。しかし、ステマの定義はあいまいです。言葉の定義からすると「宣伝と気づかれないように宣伝すること」ですが、何をもって気づかれないかがあいまいです。気づくかどうかは受け手の問題もあるからです。

 そこで、お金をもらっていれば宣伝だと思いますから、お金をもらっていることを明言しているかどうかというところから考えていきます。

お金をもらっていることを明言せずに宣伝する

 テレビや新聞、雑誌の広告は、お金をもらっていますが、そのことが明記されているわけではありません。みな当然のことと思って受け入れています。

 テレビのドラマや映画でスポンサーの商品を使うシーンはどうでしょうか。スポンサーからお金をもらっており、他社の商品を使うわけにはいかないということを、多くの人は知っています。

 以前、食べログでサクラが問題になったことがありました。店からお金をもらっていた場合や、店の関係者だった場合もあると思います。店の関係者といっても千差万別です。

 サクラは昔からあり、完全に排除することは困難です。見る方も多少のサクラはいるだろうと想定して見ています。広告とサクラの違いは、サクラはどれがサクラなのか明確になっていないところです。サクラはステマそのものです。

 Google AdSenseでは、広告とその他のものが明確に分かることを要求しています。これは、ステマを避けるためのGoogleの判断です。

 一般的には、サクラは店の関係者といっても千差万別であり、どこまで明記するかもあいまいです。私は、サクラに関しては、寛容になっていいと思います。

実際には使っていないものを使って良かったと宣伝する

 実際に自分で使っていないものを使って良かったと宣伝する行為です。宣伝の内容に嘘があることになります。私は、これは許されないと思います。

 自分が使っていないものを宣伝する人は、すぐに馬脚が表れます。宣伝する内容は、カタログなどに書かれていることだけになります。自分が使ってみて初めてわかることが含まれていません。このような宣伝をする人は、信頼を失います。

詐欺の片棒を担ぐ

 ペニーオークションで落札したとブログに嘘を書いた芸能人がこれにあたります。これは、詐欺と同罪です。

 ペニーオークションとは、応札のたびに手数料のかかるオークションです。入札開始価格を安く設定し、一回当たりの手数料も少額にし、安く落札できると錯覚させていました。

 実際には、応札があるとそれを上回る金額の応札が自動的に行われる仕組みになっていました。何回も応札させて、手数料をだまし取る手口でした。

 少し考えれば、本当に落札できるのか、詐欺ではないのかという疑問がわきます。そこに、落札して安く品物を手に入れたと、金をもらってブログに嘘を書いた芸能人がいました。詐欺の共犯者といってもいいと思います。

まとめ

 広告は常識的に金をもらっていると皆が知っているためにステマとは言われません。ドラマで使われている商品になると知らない人もいます。サクラはどこからサクラかあいまいです。宣伝と気づくかどうかは、受け手の問題でもあります。

 私は、宣伝であることを明言しているかどうかよりも、宣伝のなかに嘘があるかどうかが気になります。嘘が含まれる宣伝をする人は、信頼できません。

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