人間関係が苦手な人は、ちょっとしたコミュニケーションの技術を知らないために損をしている場合があります。
ここでは、『なぜか好かれる人 27のルール: 相手の心をがっちりつかむ心理テクニック! (知的生きかた文庫)』から、知らないうちに嫌われてしまう行動について紹介します。
1.あいさつをしない
あいさつをしない人がいます。あいさつをしても、声を出さずに会釈をするだけの人もいます。
目が合っていれば相手は気づきますが、そうでなければ気づきません。相手が気づかないあいさつに意味はありません。
あいさつをしない人は次のように考えがちです。
- 忙しそうにしているので、じゃまをしては悪い
- はずかしい
- 返事をしてくれなかったらかっこ悪い
しかし、あいさつは人間関係の基本です。あいさつするかどうかで、人格さえ判断されてしまいます。
2.悪口を言う
他人の悪口を言う人は、自分がその人に負けていると感じ、何とかその差を解消しようとしています。
悪口を真に受ける人もいますが、多くの人には見抜かれています。他人の悪口を言うことは、自らの価値を下げることになります。
悪口を言いたくなったなら、自分を見つめ直しましょう。自分の何が不足しているかを見つけ、自分の弱点に向き合いましょう。
そうすればあなたの人間の幅も広がります。
3.すぐ怒鳴る
すぐに大声を出し怒鳴る人には2つのタイプがあります。
ひとつは自分の感情をコントロールできないタイプです。自分の思うようにならないことがあると、感情を爆発させて周りの人を動かそうとします。
周りからは、未熟な子供のような人と思われ、そのうちに相手にされなくなります。感情を爆発させる前に10まで数えるようにしましょう。
もう一つのタイプは、恐怖を与えることで人をコントロールしようと考えるタイプです。一部の人には有効な方法です。
しかし、アサーティブな人からは、いいようにあしらわれます。未熟な子供と思われる可能性もあります。
自分の周りの人をアサーティブに育て上げることにより、あなたが大声を出したり怒鳴ったりする必要がなくなります。
4.責任転嫁する
遅刻をした場合など、まず言い訳から始まる人がいます。何とか責任を回避したいという気持ちが先に立っています。
ところが、相手が聞きたいのは、遅れた理由ではありません。まだ到着していないならば、何時に着くかです。
遅刻により何か問題が発生するならば、それをどのようにリカバリーするかです。
責任転嫁や言い訳ばかりでは、誰にも相手にされなくなります。失敗を何かのせいにするという思考パターンを変えなければなりません。
5.あら探しをする
相手の短所を見つけ指摘ばかりをする人がいます。しかも指摘は正論である場合が多いです。
周りの人からは、細かなことをあら探しして、いちいちケチをつける人だと思われます。
このような人は、相手の短所を見つけることで、自分の優位性を確認しています。相手に敵対心や競争心を感じている場合もあります。
あら探しをやめるには、自分の短所を見つめ、短所も含めて自分を好きになりましょう。
そうすれば、他人の短所に対しても寛容になれます。必要以上に細かな指摘をしなくて済みます。
6.おせっかい
自分では良かれと思って、余計なアドバイスや贈り物をする人がいます。相手にとって迷惑かもしれないと認識していません。
相手が断ると怒ります。せっかくやってあげているのにと思います。
おせっかいな人は、自分が思いやりのある人間だと感じたいために、人の世話をします。他人の評価により、自分の価値を感じたいのです。
だから、断られると怒ります。
本当に相手のことを考えている人は怒りません。断るのも相手の自由だととらえています。
基本的に他人の生活に干渉しないことです。アドバイスをするならば、タイミングを見計らい、相手のプライドも尊重し、言葉を選ばなければなりません。
7.話が長い
話がまわりくどく、まとを得ていない人は、仕事ができない人と思われます。何が本筋で、何が枝葉末節なのかが、わかっていないと判断されます。
上司やお客様に報告するときには、事前に話す内容を整理しましょう。ポイントは次の3つです。
- 結論は何か
- 結論に至った理由は何か
- 具体的な実例で補足
結論を最初に話すだけで、話は格段にわかりやすくなります。
8.ほめるのが苦手
ほめることが苦手という人はよくいます。
何かをほめると、他の人から「あんなものはたいしたことがない。あの人は見る目がない。」と思われる可能性があります。
ほめることが、自分を批判されることにつながります。恥ずかしい思いをするかもしれないと感じます。
そんな気持ちが、ほめることを躊躇させます。
しかし、たいていの人はほめられることが好きです。まずは、自分をほめることから始め、人にも感謝の言葉をかけるようにしましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
あなたにもあてはまることがありましたか?
欠点や弱点のない人などいません。
短所も含めて自分を好きになることが、多くの問題を解決します。