自分の適性を見つける方法がズバリ書いてあります。ここでは、印象に残った点を4つ紹介します。
1.「楽しい」と感じる延長線上にあなたの「本当の適正」がある
自分の適正がどこにあるかわからないという人がいます。そういう人に対する答えです。自分が何をしている時が一番楽しいと感じるかと自分自身に問いかけ、その答えがその人の適正になります。
仕事を歯を食いしばりながらやる人は、楽しみながらやる人にかないません。楽しいことであれば、時間を忘れて没頭できます。苦しいことは続きません。
楽しいと感じることが、あなたの適正となります。私が子供の頃、スポーツ根性物といわれる漫画がはやったことがあります。根性なるものがあれば、なんでもできるように錯覚させるものでした。
人から押し付けられたものや成り行きからやることになったことを根性でやったりせずに、自分が楽しいと思えることをやることが、自分の適性を発揮することです。
2.時間をかけて頑張ってはいけない
低い生産性をカバーするために、時間をかけて頑張る人がいます。長時間の残業や休日出勤で自分自身の時間だけでなく、家族との団欒も犠牲にしている人たちです。
仕事の生産性を上げることや、仕事のアウトソーシングに頭が回りません。とにかく、時間をかけて頑張るしかないと考える人です。
ただ、会社から割り当てられた仕事を言われた通り行うだけです。それを職場の同僚や部下にまで強制すると職場にも悪影響がでます。
このような人は、自らの適性を見つける時間さえ取れません。時間という最も貴重な資源を浪費しているといえます。
3.アウトプットが重要
大量の本を読んだり、たくさんのセミナーに出席したりしながら、今ひとつ身についた気にならないという人がいます。そういう人に欠けているのは、アウトプットです。アウトプットしないと、インプットは水をザルですくうようなことになります。どんなに大量のインプットをしても何も残りません。
アウトプットの例として、日記があげられていますが、私はブログがいいと思います。日記は誰にも読まれませんが、ブログは読んでもらえます。コメントをくれる人もいます。それが、アウトプットの励みになります。FacebookやTwitterを使うことにより、ブログの存在を知ってもらう手段も増えました。
ただし、気をつけなければならないことは、秘密事項を書かないことです。仕事の業務上の秘密は当然ですが、他人のこともむやみに書いてはいけません。書く場合は本人の許可がいると考えるべきです。どうしても秘密事項を書き留めておきたいならば、誰にも読まれない日記に書くべきです。
4.アウトプットをはじめるとネタは見つかる
アウトプットをはじめるとぶつかる壁が、書くネタがないというものです。お笑い芸人の例が出ていますが、ネタはそこら中にころがっています。それに気がつかないだけです。アウトプットをはじめるとそれに気づくようになります。
アウトプットは、今まで見落としていたことに気づく効果があります。常にアウトプットすることはないかという観点で世の中を見るように変わります。アウトプットをはじめることが、あなたの世の中の見方を変えます。
まとめ
電子書籍だけで読める小さな本ですが、気づきがいっぱいでした。本の中に動画へのリンクが含まれています。この動画とあわせて一冊の本と考えたほうが良いかもしれません。おすすめの本です。
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