価値の変遷

お金を食べる

 原始時代は、人間にとって最も価値のあるものは、生きていくために必要な食べ物でした。寒さから身を守る衣服とその材料も大切でした。眠っている間に、外敵から身を守る家もあれば安心でした。いわゆる衣食住でした。

 価値のあるものの交換が始まり、物々交換から貨幣経済に変わりました。貨幣が発明されてからは、貨幣を蓄えておけば、好きなものと交換できるようになりました。

 貨幣とものとの交換では、需要と供給のバランスでものの値段が決まります。そこには神の見えざる手が働いていると言われました。

 ここに新しい考えを持ち込んだのがマルクスです。マルクスの剰余価値理論では、労働こそが価値の源であり、資本家は労働者の労働に対し十分な対価を払わず、労働者から不当に価値を搾取していると唱えました。

 この考え方は多くの争いを生みました。しかし、同一の労働が同一の価値を生むわけではなく、付加価値の高い労働と、低い労働とが存在することからも、理論の妥当性には疑問があります。

 需要が多く供給が少ないもの、すなわちみんなが欲しがるものを、少ない労働で生産できれば、高い付加価値を生みます。

 何の需要が多いのか、その供給は十分か、安い原価でそれを生産するためにはどうするかなどを知ることが、価値を生みます。これらは、情報になります。また、効果的なマーケティング方法も情報です。情報こそが価値を生むと言えます。

 本やセミナーは、情報を売っています。iTunesで音楽を買ったり、AmazonでKindle本を買ったり、電子化された情報を買う人も増えています。電子化された情報は、一度作ってしまえば、複製にはほとんどお金がかかりません。販売のためには、クリックしてもらうだけです。仕組みを作ってしまえば、電子化された情報の配布もほとんど無料でできます。

 情報の価値は、それがどれだけの価値を生むかで決まります。情報を作り、複製し、配布するためにどれだけの労働を行ったかで価値が決まるわけではありません。

 サービスも同じです。サービスの価値は、そのサービスにどれだけの労力をかけるかで決まるわけではありません。そのサービスを受ける人が、どれだけの恩恵を被るかで決まります。

 現代社会では、ものや情報やサービスの価値は、それを受けとった人がどれだけの利益を得るかで決まると言えます。

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