世の中にはニセの情報があふれています。一番の原因は、マスコミが売上をあげるため、目を引く情報、一般受けする情報を好んで取り上げ、それが誤りであることが検証されても、誤りであったことを報道しないためです。情報の捏造さえ行われていたことは、報道されているとおりです。そのようなニセ情報を見破る方法を紹介します。
1.常に疑問を持つ
テレビや雑誌、新聞、本などで紹介されている話は、常に疑問を持ち、頭から信じないことです。人は、誤りや勘違いをするものです。
自分の過去の発言や行動を間違いだったと認めたくないために、誤りを続ける人もいます。政治的な理由や、経済的理由により、ニセ情報を流す人さえいます。
常識と思われていたことが実は誤りであったことは、天動説をはじめ、科学史の中にたくさんあります。科学は誤りの歴史といっても過言ではありません。
なにごとも誤りかもしれないと思い、対処すること、これが基本です。
2.根拠を確認する
ある新しい説が正しいかどうかを判断する基準は、まず、その根拠を確認することです。有名な○○さんが言っているからというだけの根拠であれば、それは疑ってかかるべきです。
一番確実なのは、自分で確かめることです。例えば、「iPhoneでは、こういうことができる」という情報は、自分がiPhoneを持っていれば確認できます。
自分で確認できないこと、確認するには多大な時間や費用がかかることは、他に確認した人がいないか調べます。学術論文の信頼度が高いのは、他の人が追試験を行い、結果が異なれば発表されるからです。
このときに、マスコミに頼ってはいけません。マスコミはセンセーショナルな情報だけ報道して、それが後から誤りだとわかってもそれを報道しないことがしばしばあります。必ず元の情報にあたることです。
3.他の情報と論理的な整合がとれるか考える
自分で確認できず、他の誰も確認できないことがあります。例えば、現在の日本で金融緩和を行った場合、ハイパーインフレが起こるかどうかです。起きると主張している人と起きないと主張している人がいます。
このようなときは、過去にハイパーインフレが起きたときのことを調べます。例えば、第一次世界大戦後のドイツです。生産設備が破壊され、需要に供給が追いつかずハイパーインフレとなったと言われています。
現在の日本で、需要に生産が追いつかずハイパーインフレになることがありうるかと考えると、日本が核攻撃を受け国土が焼け野原になったりしない限り、まずありえないと考えられます。
日本がハイパーインフレになると言っている人は、過去の発言を訂正する勇気がない人だと推測もできます。
過去や現在の事実と論理的な整合性がとれるかどうかを考えると、その説の妥当性がわかります。
4.証拠を積み重ねる
事実かどうかが問題になることがあります。例えば南京大虐殺があったかどうかです。このようなことは、証拠を積み重ねて調べるしかありません。感情的な意見や政治的な意見に惑わされずに、確実な証拠を調べ判断することです。
まとめ
すべてのことは疑ってかかることです。まず、その根拠となる事実を確認します。政治的な意見、感情的な体験談などには、冷静に対処します。確認された事実から論理的に導き出せるものだけが、正しいと考えるに値することです。