IT専門家としろうとのギャップ

カルミア

 パソコンが普及し始めた頃から、ITについて詳しい人が増えてきました。大型汎用コンピュータが中心として使われていた時代は、ITの専門家とそうでない人の間には大きなギャップがありました。

 専門家は大型汎用機の開発情報に触れられるのに対し、そうでない人は使うだけだからです。この差は、パソコンが普及するにつれ小さくなりました。専門家でもWindowsの開発情報に触れない人がいるのに対し、しろうとでもWindowsを細部までいじっている人が出てくるようになりました。

 ITの専門家といっても、扱う分野が広く、全分野に詳しい人など存在しません。パソコンはMacだけを使い、Windowsはさわったこともない人もいます。

 以前、大学の情報科学の教授が、パソコン雑誌でパソコン記事を書いている人と対談した時の話です。C Shellも知らないと嘆いたことがありました。C Shellとは、UNIXのコア部分の名前です。UNIXを扱う人には常識ですが、扱わない人が知らなくても不思議のない用語です。自分の常識が、IT業界全体での常識だと思い込んでしまっていたのです。

 それでも、IT専門家とそうでない人のギャップは、まだ存在します。それは、何でしょうか?

 専門家は、障害時のことを最初に考えます。そのコンピュータが動かなかったらどうなるか。そのためにどのような対策をとるか。それが、専門家が最初に考えることです。ハードウェアは故障します。ソフトウェアにはバグがあります。人間は間違った操作をします。

 それぞれのことに、発生確率とその時の損害の大きさを考えて、かけるべき費用と対策を決めます。特に最近では、情報漏洩とサイバー攻撃には十分な注意が必要です。

 ITに詳しくない人の中には、ディスクが壊れてから、中のデータを何とかして復旧してほしいと、多額の費用をかける人もいます。運良く復旧できれば良いですが、復旧できるとは限りません。

 IT機器を使うときには、それが動かなくなったり、なくしたりしたときにどうするかという対策が必須です。さらにサイバー攻撃からの防御も忘れてはなりません。

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