ネットのモラルの低さの原因はテレビを見るようにネットを見るためです

イチョウ

 テレビ、ラジオ、新聞、雑誌というマスメディアは、インターネットの登場により変わらざるを得ません。しかし、一部の雑誌を除くとマスメディアの変化は、まだそれほど大きくはありません。

 特にテレビには根強いファンがいます。テレビの特徴は、視聴者側が受け身だということです。地デジにより、一部の番組では視聴者のリアルタイムの反応を受け入れていますが、ほとんどの番組は一方的に放送するだけです。

 視聴者は、番組の内容とは無関係な第三者として、テレビを見ます。テレビを見ながら、何を叫ぼうが、何を言おうが、一緒に見ている家族を別にすれば、誰も関知するものではありません。

 インターネットの普及に伴って、一部の人の眉をひそめる言動が目立っています。誹謗中傷、罵詈雑言、おそらく面と向かっては誰にも言わないであろうことを、インターネットには書き込む人がいます。

 他人の失敗は蜜の味ともいいますが、著名人のスキャンダルはテレビの格好の話題です。インターネットでも、他人のささいな間違いを見つけては、揚げ足取りをする人がいます。

 このテレビとインターネットの共通点は、テレビを見るかのようにインターネットを見ている人をうかがわせます。ビールでも飲みながらテレビを見て、好き勝手なことを言います。それと同じような感覚で、インターネットに対して、好き勝手なことを書き込んでいるわけです。

 そこでは、自分は当事者ではありません。テレビを見ているときと同じ第三者です。だからこそ、人に面と向かっては決して言わないであろうことでも、平気で書き込めるのです。自分は正義の味方になって、他人の間違いを攻撃できるのです。

 匿名やハンドルネームでインターネットを使っている人にとっては、自分の名前が明かされていないことが、それに輪をかけます。自分はテレビのこちら側の安全地帯にいるように感じさせます。

 ところが、インターネットで自分は第三者であるということは幻想です。インターネット上では、第三者は存在しません。匿名だと思っていても個人の特定は可能です。自分の発言、書き込みには責任を持たなければなりません。内容によっては、脅迫罪や威力業務妨害罪が成り立ちます。

 テレビを見るようにインターネットを見て、自宅で叫ぶように書き込む人、このような人にテレビとインターネットの違いを認識させ、インターネットでは第三者ではいられず、発言には責任を持たなければならないことを気づかせることが、インターネットの健全化に必要なことです。

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