仕事のIT化は必ずしも良いことばかりではありません。IT化の負の面を考えてみます。
1.Web
Webは、ちょっとした調べ物、確認などに非常に便利です。しかし、仕事に関係のないネットサーフィンで時間をつぶす人がいます。
2.メール
メールの便利なところは、相手と時間を合わせる必要のないこと、複数の人に同報が容易なこと、文字として記録が残るため誤解の少ないことなどがあります。
しかし、直接話した方が良いことや、すぐ近くにいるため話した方が早いことを、時間をかけてメールで送る人がいます。また、仕事と無関係の私的なメールも飛び交います。
何を伝えたいのかわからない要領を得ない文章を書く人もいます。メールが誤解のもとになり、メールを書く人にも読む人にも時間のムダになります。
やみくもにCCでメールを送る人もいます。本人は途中経過を報告しているつもりかもしれませんが、単なる責任回避であり、人の時間を奪うだけのこともあります。
3.Officeツール
パワーポイントなどは、見栄えの良い資料を簡単に作成でき、修正も楽なツールです。しかし、使い方を間違えるとムダな時間を使うことになります。
簡単なメモでかまわない資料をパワーポイントなどで必要以上に見栄え良く、時間をかけて作る人がいます。
5分間のプレゼン用資料に、5分間で説明できない情報を詰め込む人がいます。プレゼンは要領を得ず、資料はごちゃごちゃしてわからないものになりがちです。そんな資料を何日もかけて作っています。
4.会議のパソコン
会議をしながらパソコンで議事録を作成すると、会議終了時には議事録ができており、確認をすることもできます。
しかし、パソコンを使う人は発言をせず、会議に参加していないこともあります。また、会議とは関係のないメールを見るなどの内職をしていることもあります。
5.雑談
技術者には、人づきあいの苦手な人が多い傾向があります。そのような人も時間が空いたときは、近くの人と雑談をしていました。それにより、お互いを知り、情報交換ともなっていました。スマホはそのような雑談を減らすことになります。
まとめ
以上のようにIT化は良い面だけでなく、弊害もあります。しかし、弊害があるからといって、ITの使用をやめてしまうのは愚の骨頂です。目指すべきは、ITの便利なところを活かしながら、弊害を無くすことです。
ITの弊害は、主にその使い方に原因があります。ITの適切な使い方を教え、不適切な使い方には注意を与えることにより、弊害を少なくすることができます。