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ホウレンソウシンドローム

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 報告・連絡・相談、略してホウレンソウは、ビジネスを円滑に進めるために不可欠なものだといわれていました。

 ところが、最近は行き過ぎが目立つようです。
「今、大阪駅です。今から会社に戻ります。」
と東京の会社にいる上司に携帯電話から電話する人もいるようです。

 携帯電話が普及する前は、移動中に連絡を取ることは困難ですから、上記のような電話をすることはありました。しかし、今は携帯電話があります。緊急事態が発生しても、新幹線の中であれば電話が通じます。

 上記のような電話をする状況は、東京の会社で会議が予定されていて、そのために会社に戻る時刻を連絡するような時です。そうでもなければ連絡する意味はありません。電話代のムダです。

 すると今度は、ホウレンソウを禁止するというところも現れてきました。しかし、最低限の報告はしているようです。ホウレンソウを完全に禁止していては、会社はなりたちません。

 大切なことは、権限委譲をどこまで行うか、何を報告するかです。ホウレンソウの弊害は、自分で考えずに指示待ちになることです。ホウレンソウだけをやっていればよいと考えることです。そして、冒頭の例のようなムダなホウレンソウに時間とお金をかけてしまうことです。

 すべてのことを報告させていては、部下の数が10人を超えるぐらいで破綻します。とても聞いてはいられません。権限委譲は絶対に必要なことです。

 何をどこまで権限委譲し、何をホウレンソウさせるか、それを決めることは管理者の仕事です。

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