ネットが窮屈になったと感じる人へ

あじさい

 最近、ネットが窮屈になったという声を聞くことがあります。昔は、2ちゃんねるなどで、自分の好きなことが言えたけれども、今は言えなくなったということのようです。

 要するに、ネットが窮屈になったとは、脅迫や名誉毀損といった不法行為をきちんと取り締まるようになったということです。昔は、ネットは実世界から切り離された世界と錯覚した人たちの間で、弱者がより弱い者をいじめて楽しむ世界ができあがっていました。実世界では、決して口にしないであろうことを言っていました。

 ところが、ネットは実世界とは別の世界ではありません。実世界とシームレスにつながった実世界を拡張した世界です。実世界で話をしようとすると、移動に時間も費用もかかり、なかなか話をできない人ともネット上では簡単にやりとりできます。時差が大きく、時間の調整が難しい地域の人とさえ同じようにやりとりできます。

 ネットを現実世界とは別な世界と錯覚させた原因にいわゆるハンドルネームがあります。なぜ、ハンドルネームを使いはじめたのか分かりませんが、ハンドルネームを使うことにより、架空の人物を作り出し、その人物に現実の自分では口にできないことを語らせて、カタルシスを得るようなことが行われました。

 そのため、ネットは汚物にまみれた空間のようになり、汚物の中にダイヤが一つ二つ転がっているような状態でした。普段は近づきたくなくても、数少ないダイヤを求めて、汚物の中に足を踏み入れるような気分でした。

 不法行為をきちんと取り締まるようになったことの他に、Facebookで実名が使われることもネットがまともになった起因になっています。そのせいかTwitterでも実名を使う人が増えています。

 ネットが窮屈になったと感じる人がカタルシスを感じる場所はもはやないのでしょうか。自分だけがアクセスできる場所に、自分だけの架空の世界を作り、そこで自分の好きなことをやることは許されます。それを、フィクションとして発表することもできます。

 過去の作家の中には、他人には理解できない自分だけの世界をフィクションとして構築し、精神のバランスをとってきた人もいます。ネット上で発表することにより、昔よりもはるかに多くの人に読んでもらえる可能性が広がっています。ちょうどKindle出版も始まっています。

 ネット上で他人を攻撃するのではなく、自分の頭の中で構築した架空の世界の中で、自分が創造した登場人物に、好きなことをさせる道は残されています。ただし、フィクション内の人物を現実の人物をモデルとして作成した場合には、モデルとした人から訴えられるリスクがあることは忘れてはなりません。

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