本書には、著者が実践した「ブログで飯を食う」ための心構えや考え方が書かれています。主な収入源は、アフィリエイトとGoogle Adsenseです。しかし、最も大切なことは、ブログの基本を抑えておくことです。ここでは、ブログの最も重要なポイントを紹介します。
1.何を書くか
何を書くかは、何が書けるかです。自分の好きなこと、自分の得意なことしか書けません。無理に書いても長続きしません。
以前は、ブログは一つのテーマで書いた方が良いと言われていました。複数のテーマで書く場合には、ブログを分けた方が良いと言われていました。本書の著者もテーマを変えていくつかのブログを立ち上げています。
しかし、そうするとブログ一つあたりの更新回数が減り、そのうちにネタ切れで更新されなくなります。アクセスも分散されてしまいます。現在は、ひとり一つのブログだけを更新している人が増えています。その場合、一つのブログに複数のテーマの記事が混在することになりますが、タグ付けもできれば、検索もできますので、不自由はないはずです。
はじめてブログを書く人が書きやすいテーマについては、私も以前、記事を書いたことがあります。
2.何のために書くか
ブログを何のために書くかで、ブログにどれだけ力を入れるかが決まります。本書の著者のようにブログで飯を食うためであれば、ブログを書くことが最優先になります。
自分がブログを書く目的をきちんと意識し、自分の人生におけるブログの位置づけを考え、どれだけブログに時間と労力をさくかを決めることです。そうでなければ中途半端なものになってしまいます。
仮に、文章を書く練習であれば、できるだけ定期的に書く方が良いということになります。単なる趣味であれば、気が向いたときに書くだけで何の問題もありません。
目的の例として、本書では次のものがあげられています。
●「同じ趣味を持っている人と交流したい」
●「人気ブロガーになって本を出したい」
●「会社の収入が不安定だからブログで稼ぎたい」
●「とにかく自己表現したい」
これ以外の目的としては、次のようなものもあります。
●「文書を書く練習をしたい」
●「自分の文章、考え、ノウハウ、知識等を発表したい」
●「自分が何を書けるか見つけたい」
●「ブログでファンを増やし、リアルの商売につなげたい」
3.なぜ自分が書くか
ブログのアクセスを増やすためには、他のブログやメルマガ、書籍などとの差別化が必要です。読んでもらうためには、他の人では書けない自分だけにしか書けないことで、読者を増やしていきます。
4.誰に向かって書くか
ターゲットの設定もブログのアクセスを増やすためには有効です。ターゲットを絞ることにより、読む人は自分のために書かれたように感じます。
まとめ
著者の体験談を中心に、ブログを使ったアフィリエイトの考え方、ソーシャルメディアとの連携まで、ブログを書く上での心構えや考え方が書かれています。細かいテクニックには触れていません。ブログを書く人には参考になる1冊です。