ITはどこまで学ぶべきか

キーボードとタブレット

 身の回りにIT機器が増えてきて、使いこなせない人もいるかと思います。普通の人は、どこまでITについて学べば良いでしょうか?

 車の運転をするのに、ガソリンエンジンの仕組みを知らなくても運転できます。バスやタクシーに乗るだけであれば、運転の方法さえ知らなくても乗れます。

 飛行機を運転するのも、飛行機が飛ぶ原理が完全にわかっていなくても運転できます。乗客として飛行機に乗るだけならば、運転方法を知る必要はありません。

 しかし、飛行機を運転する人は、飛行機が飛ぶおおよその原理ぐらいは、知っています。車を運転する人も、ガソリンエンジンの仕組みを理解している人は多いと思います。それは、機械の調子が悪いときに、その原因を推測するために役に立つからです。機械の整備をする人に、どのように調子が悪いのか、より正確に伝えることにも役に立ちます。

 ITも同様に考えると、銀行のATMで現金を引き出したり、駅の券売機で指定席券を買ったりするだけの人は、その手順だけを知っていれば良いと思います。これは、バスや飛行機に乗客として乗る人にあたります。

 パソコンを使う人は、車や飛行機を運転する人にあたります。パソコンが動く原理を知らなくても使うことはできます。しかし、調子が悪いときにどこがどのように悪いのかを伝えられるぐらいには、パソコンの構成や原理を知っておいたほうが良いと言えます。

 ハードウェアに関しては、パソコンを構成する部品とその役割です。ソフトウェアについては、設計思想として内部構造を隠蔽するように作られていますから、自分の使うソフトウェアの必要とする機能についてだけ、知っていれば十分だと思います。

 車や飛行機を運転する人は、運転技術を身につけなければいけません。パソコンでは、それがタッチタイピングです。タッチタイピングはパソコンを使う上での必須の技術です。

 車では、アクセルとブレーキの相対的な位置は変えられません。アクセルとブレーキの相対的な位置を変えた車は、こわくて運転できません。

 パソコンのキーボードも、もはや変えられないものになっています。日本語の入力方式はまだ数種類ありますが、普及している方式だけが生き残ります。WindowsやMac以外にも、iOSやAndroidのタブレット端末が出てきました。これからも新しいOSが出てくる可能性があります。マイナーな入力方式は、新しいOSでサポートされるとは限りません。せっかく身につけた入力方式を変えることはたいへんです。機器を買い替えるような訳にはいきません。

 コンピュータシステムを開発する人には、さらに深い知識が要求されます。開発するシステムにもよりますが、プラットフォームとなるOSやミドルウェアから、開発言語、開発ツール、さらに開発業務に関する知識です。

 非常に多岐に渡りますから、すべてを知ることはできません。自分の専門、担当分野だけの知識が最低限のものです。自分の専門分野が広がれば、活躍の場も広がります。

 コンピュータシステムを開発する人全体に共通して必要となる知識があります。ノイマン型コンピュータの動作原理、デジタル数学などです。アルゴリズム論やOS構造論なども知っておいた方が良いと思います。

 BNF(Backus Normal Form)あたりは、必要な人だけが知っていれば良いと思います。昔、受験した高度情報処理技術者試験の午前の問題で、BNFが出題されました。これは必要な知識ではないと思ったので、今でも覚えています。

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