先日、日本経済新聞に『月に1万円以上使うなら「お金がかかる趣味」』という記事がでていました。
趣味を持ち仕事以外にも生きがいや楽しみを持つ人は、ストレスの発散もでき、人付き合いも豊富になります。しかし、趣味にはお金がかかるため、1ヶ月に1万円以上かかる趣味は2つまでが望ましいと書かれています。
趣味のための道具を買うにはお金がかかりますが、趣味を続けるためにはお金はかからない場合もあります。平均年に24万円以下と考えればいいと思います。
趣味には時間もかかる
しかし、趣味にはお金以外に時間もかかります。
お金は稼ぐことができますが、時間は貯めることも取り戻すこともできません。お金と時間とどちらが大切かと問われれば時間です。
「時は金なり」という格言は不適切です。時間を節約するためにお金をかける人はたくさんいます。時間はお金よりも大切なものです。
趣味にかける時間も平均月に何時間までとするのが適切です。趣味にかけられるお金が人により違うのと同じように、かけられる時間も違います。そのため、具体的な金額や時間を提示することはあまり意味がないと思います。
趣味に多くの時間とお金をかけ、仕事をする時間がなくなったり、生活費が足りなくなったりするのでは本末転倒です。
趣味でやりたいこと
趣味に何をしようが、どれだけの時間とお金をかけようが、本人の自由です。
仕事は対価としてお金をもらいます。そのため、お客様に役に立つこと、お客様が喜ぶことをすることになります。お客様が減ればその理由を考え改善します。また、仕事では費用対効果を考えます。
ところが趣味は、他の人のことを考えずにできます。ひとりよがりの自己満足になりかねません。進歩も改善もなくなってしまうかもしれません。
しかし、例えば絵を描いたとき、世の中に受け入れられなかったとします。有名な画家でも、生前は売れず、死後有名になった人もいます。文学でも、音楽でも同様です。
趣味で描くならば、今は世の中に受け入れられなくても、死後認めてもらえればいいという気持ちで描くことができます。
自分は世の中のはるか先を歩いているから受け入れられないが、世の中が自分に追いつくときには認めてもらえるという自信があるときです。
趣味は市場のニーズなど考えずにできます。趣味とは、現在は市場のニーズはないけれども、好きでやりたいことと言えます。