自分の頭で考えることはやめた方がいいという人

白衣を着た医師

以前、『「自分のアタマで考えよう」さもないと「まじめの罠」にはまります』という記事を書いています。ちきりんさんの『自分のアタマで考えよう』についての感想です。

自分のアタマで考えよう』は、マスコミやネットの情報、あるいは常識と思われていることをまるごと信じるのではなく、その真贋や妥当性を自分で考えて判断しようという趣旨です。

最近、『「自分の頭で考えるなんてやめたほうがいい」という研究者の話。 | Books&Apps』という記事を見ました。

「自分の頭で考えなさい、ってよく言うじゃない,、あれ、嫌いなんですよ。」

著名な研究者の彼はそう言った。

「普通と逆ですね。普通は、自分の頭で考えろ、って言いますよね。」

「そうですね、若い研究者や学生にありがちなんですが、よく調べもしないで、「私はこう思った」って言うんですよね。」

「なるほど」

「そんなこと、とうの昔に他の人が考えていて、「もうそんな研究は山ほどあるよ」っていっても、自説にこだわるんです。もう、そういう奴は「バカ」って呼んでいいと思いますね。」

先人の研究結果を調べもせずに、自説にこだわるのはムダの多い研究です。しかし、マスコミやネットの情報を丸呑みするなという主張の反論にはなっていません。

また、偉大な研究はそれまで常識と考えられていたことを覆しています。地動説も相対性理論も量子力学も、それまでの科学の常識に反しています。

先人の研究を調べておくことは大切ですが、そこに疑問を持つことも大切です。疑問を持つことは自分の頭で考えなければできません。

何かを身につけるために、人のマネをするのは効率的な方法です。人のマネをして、できるようになってから、自分で工夫をしてさらに上を目指します。自分で工夫するのは、自分の頭で考えることです。

頭の回転の速い人は、人のマネをしながら、工夫をすることができます。まず、マネをしろという人は、マネをしながら工夫もできる人を知らないのです。

人のマネもできない学生に、自分の頭で考えろと指導すれば、なにも進まないということはあり得ます。しかし、多くの学生は人のマネをすることはできます。ですから、自分の頭で考えろという指導に意味があります。

著名な研究者ということですが、周りには、過去の研究の調査もしなければ、人のマネもできない学生しかいないのでしょうか。日本の将来が心配になってきました。

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