SIerはプロジェクトマネージャーの墓場

ビルディング

SIerは、ユーザーの大規模なコンピュータシステム開発を受注し、下請け会社を使ってプロジェクトを進めます。

プロジェクトの成否はプロジェクトマネージャーによるところが大きく、その腕によりプロジェクトの損益が決まります。そのため、SIerにとってプロジェクトマネージャーの育成は重要な経営課題となります。

大規模なコンピュータシステム開発プロジェクトの管理は極めて難しく、品質、費用、スケジュールがすべて予定通りにいくことはあまりありません。

プロジェクトマネジメントは、厳密に言えば技術者の仕事ではありません。配下の技術者や下請け会社を使い、ユーザーと折衝しながら要求されたコンピュータシステムを構築するプロジェクトを管理する仕事です。

システム設計を手掛けた技術者が開発プロジェクトを引っ張り、プロジェクトマネージャーとなることが多いため、一般に技術者の仕事として考えられているだけです。

プロジェクトマネージャーには、コンピュータに関する知識だけでなく、開発する業務に関する知識と管理能力や折衝能力といった人間系のスキルが要求されます。優れたプロジェクトマネージャーになれる人は、一部の限られた人だけです。

それにもかかわらず、日本のSIerは、プロジェクトマネージャーを一般の社員と同じ給与体系で処遇し、プロジェクトが失敗した時には原因をきちんと分析することなく、プロジェクトマネージャーの更迭でことを済ませるようなこともあります。

日本のSIerのシステムエンジニアは、プログラムをほとんど書くことなく、プロジェクトマネージャーとしての仕事をすることも珍しくありません。すると技術者としてのスキルを磨くことができません。

過酷なプロジェクトに放り込まれ、技術者としてのスキルを磨くこともできず、プロジェクトがうまくいかなければ、失敗の責任を負わされるという境遇に置かれています。

また、日本社会における、空気を読み、あうんの呼吸で頑張る技術者や下請け会社を相手にしたプロジェクトマネジメントが、国際的に通じるとは限りません。

ウォーターフォール型の開発ばかりでなく、アジャイル開発といった短期間のプロジェクトを繰り返し、改善を図るシステム開発も増えています。このようなプロジェクトでは、要求されるスキルも異なり、プロジェクトマネジメントの手法も大きく変わります。

日本のSIerにいては、技術者としての未来はないと言えます。出世を目指して社内にとどまるだけでなく、キャリアを再検討し新天地を求めた方が良いかもしれません。

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