ISによるパリ同時多発テロで見つけた5つの誤り

エッフェル塔

パリでISによる同時多発テロが発生しました。ネットでもさまざまな情報が流れましたが、あいかわらず間違った情報が飛び交っています。パリのISによる同時多発テロに関して見つけた代表的な間違いをあげます。

ISは国家

ISを国家と思っている人が多いように思います。自ら国家だと宣言していますが、どこの国も国際機関も国家とは認めていません。

自らIS(Islamic State)と名乗っているため、「イスラム国」と呼ばれることがあり、国家と思い込んでしまう人がいます。ISを国家と間違える人が増えるので、「イスラム国」と呼ばない方がいいと思います。

ISはイラクとシリアの一部を支配し、征服地の人々を奴隷化し、従わない者を殺しています。イスラム教に「原理的」に「正しい」として、自分たちの行動を正当化しています。その意味では日本のオウム真理教と非常によく似ています。

ISは自分たちと考えが異なるという理由で人を殺す過激派集団です。

オウム真理教がかつての上九一色村から支配地域を広げ、住民を奴隷化し、従わない者を殺していると想像すれば、イメージがつかめると思います。

日本では警察の力が圧倒的に強かったために逮捕できましたが、イラクやシリアでは国家の力が弱く、過激派集団が支配地域を広げているわけです。

日本は空爆してないからテロはない

日本は空爆に参加していないから、テロは起きないという人もいます。

日本はISのテロの標的に入っています。ISが日本人を標的にすると宣言したと、すでに報道されています。集団的自衛権を認めたことにより、標的リスト上での順位も上がったはずです。

対岸の火事と安心はしていられません。

平和憲法があるからテロはない

日本には平和憲法があるからテロは起きないという人もいます。

日本でもテロはしばしば起きています。大きなテロで思い浮かぶのは、オウム真理教が起こしたテロです。1989年の坂本堤弁護士一家殺害事件、1994年の松本サリン事件、1995年の地下鉄サリン事件などがあります。

1974年の三菱重工爆破事件も忘れられません。東アジア反日武装戦線「狼」による無差別爆弾テロです。これから連続企業爆破事件が始まりました。

イギリスの作家サルマン・ラシュディが、ムハンマドの生涯を題材に小説『悪魔の詩』を書いています。1989年に、イランの最高指導者ルーホッラー・ホメイニーが、『悪魔の詩』の発行に関わった者に、死刑宣告を下しました。その結果、日本語訳を出版した筑波大学の五十嵐一助教授は、1991年に殺されました。

イラク戦争がISを生んだ

イラク戦争がISを生んだという人もいます。

ISは、指導者が全世界のイスラム教徒にISへの移住を呼びかけたことから始まっています。イラク戦争と直接の関係はありません。

貧困・差別・偏見が原因

ISのテロの原因を貧困・差別・偏見などであると主張する人がいます。

ISの戦闘員は、金銭的な代償ではなく崇高なジハードの目的のために参加しています。貧困は原因ではありません。欧米での差別や偏見も原因ではありません。

この点でもオウム真理教との共通点があります。オウム真理教にも裕福で高学歴の人たちが参加していました。

なぜ、一見何不自由なく育った人が、オウム真理教やイスラム原理主義のようなカルトにはまってしまうのかを解明することは大きな課題です。

おわりに

大きな事件が起きるとネットもにぎわいます。しかし、間違った情報もたくさん流れます。発信者の知識不足、記憶違い、勘違いもあります。思い込みから間違える場合もあります。

情報発信するときは真偽を良く確かめ、シェアするときは一次情報を確認したいものです。

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