東京の雪対応をディスるのは劣等感の裏返し

雪

東京では数年に一回ぐらい雪が積もります。そのたびに、交通が混乱したり、滑ってケガをする人が出たりします。

それに対しいろいろ言う人がいます。代表的なものをあげてみます。

東京の雪対応に対する代表的意見

自由業らしき人から

自由業と思われる人が、間引き運転などで遅れ、混雑した電車に乗っている人を憐れんでいます。

「こんな日は在宅勤務にすればいい。家でも仕事ができるようにすればいい。」

「会社を辞めて独立すれば、こんな日に会社に行く必要などない。」

雪国の人から

たった6cmの雪で大騒ぎしている。東京の人は雪国に来たら生きていけない。

鉄道会社への非難

鉄道会社は雪で電車を止めたり、間引いたりせず、ぎりぎりまで動かすべきだ。安易に電車を止めすぎる。

休業・休校に対し

せっかく雪の中を会社や学校に来たのに、休業や休校になっていた。連絡が直前で遅すぎる。

反論

一般的にリスク管理では、リスクの発生確率とリスクが発生したときの損害と対策にかかる費用から、取るべき対策を決めます。

リスクの発生確率が低く、発生しても損害が小さいときは、なにもしないことも対策としてあり得ます。

東京の積雪もこのリスク管理に従って対策を考えることが合理的です。

まず、東京の積雪は予想が難しいということがあります。東京で雪が積もるのは、寒気が南下しているときに、低気圧が東京の南方海上を通過するときです。低気圧が通る位置が少し変わるだけで、東京は大雪となったり、晴天になったりします。

東京の積雪は確率で予想するしかありません。夜間に低気圧が通過するとき、翌朝の積雪は50%の確率で10cm、50%の確率でゼロということもあります。

さて、夜間の天気予報が50%の確率で大雪だと仮定した場合、翌日に自分が主催し講師も務める100人のセミナーを実施する予定だったらどうするでしょうか?

前日に中止する人はいないと思います。

それで、当日の朝、積雪で電車が乱れていたらどうするでしょうか?

100人もいれば、短時間で全員に確実に連絡をつけることは困難です。セミナーを中止にしたとしても、会場に行ってしまう人がいます。

つまり、自由業らしき人が混雑する電車に乗る人を揶揄するのは、たまたま自分が切羽詰まった状態にないからにほかなりません。

中には何も考えずに、いつもと同じ時間に電車に乗る人もいるでしょうが、混雑した電車に乗る人にはそれぞれ理由があるはずです。

自分がたまたま安全地帯にいるからと、苦労している人をからかうことは、立派な人が行うことではありません。

雪道を歩くのは、慣れないと滑ります。雪国の人が東京で人が滑っているのを見て笑うのも、感心できることではありません。

電車を止めたり、間引いたりするのも、積雪の確率と過去の経験から、被害を最小限にするために行っていることです。

列車が雪の中で立ち往生し、電気が止まり、暖房も切れた状態で、乗客が何時間も閉じ込められることは避けなければなりません。

休業や休校も判断が朝になるのは、やむを得ない場合があります。ただし、ある程度は緊急連絡網の整備で避けられるはずです。

おわりに

私が小学校6年のとき、東京で30cm以上の積雪がありました。朝起きたら一面銀世界です。私は当然学校は休校になると思い、朝から雪だるまやかまくらを作って遊んでいました。

そしたら、母が呼びに来て、近所の子供たちはみんな学校に行ったと言います。私にも行けというので、しぶしぶ学校に向かいました。

途中まで行ったところで、向こうから嬉しそうに帰ってくる友達に会いました。学校は休校になったということです。

東京の積雪対応は、各人の状況に合わせて、自分で判断して行うべきです。

人が困っているのを笑うべきではありません。東京の積雪対応を揶揄している人は、東京に劣等感を持っていて、その裏返しであるように思えます。

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