この本は、自分がこの本以上のものを書けるかという観点で読みました。書かれていることは、ほとんど既知のことです。もちろん意見の異なるところはあります。著者は米国で生活した経験がありますが、私にはありません。私が、仕事をしながら経験したITに関することは、業務上の秘密事項になりますので、公にはできません。公にできる経験の量の違いがあるように感じました。そこが、本の中で紹介するさまざまなエピソードに影響してきます。
仕事以外での経験の量をもっと増やすことが課題です。例えば、私はiPadは持っていません。面白そうだと思いますが、実用面で考えると、電子書籍、特に、電子雑誌を読むことにしか役に立たないと思います。クーリエ・ジャポンはiPhoneでも見られますが、写真やイラストと記事が混在しているため、拡大・縮小が面倒です。iPadであれば快適に見られると考えますが、そのためにiPadの購入には踏み切れません。
日本では、まだ電子書籍の出版が少なく、読みたい本はほとんどが紙の本としてだけ販売されています。自炊もありますが、自炊のための機器の置き場、自炊にかける時間を考えると二の足を踏みます。そのために、iPadをはじめとするタブレット端末はまだ購入の必要はないと判断しています。
ところが、実際に購入してみると違うと思います。実際に自分のものにして、触ってみると頭の中で考えているだけではわからなかったことがわかるはずです。電子機器の購入のハードルを下げるべきかもしれません。
英語の文献からの情報量も違います。著者は日常的に英語の書籍を読んでいるようですが、私はほとんどが日本語の書籍で、英語の本は英語の勉強のために読んだものだけです。まだ日本語に翻訳されていない情報の入手のために英語からの情報入手も必要です。
そして、一番のネックは以上のことを行う時間です。平日は仕事で8時間以上は拘束されている中で、残りの時間の割り振りが一番の課題です。