シニアによる起業がブームだということです。米国では多いと聞いていますが、日本でも増えてきたのでしょうか。『定年後の起業術』は、そんなシニア起業に向けたヒントを提供しています。ここでは、私の印象に残った失敗する3つのタイプを紹介します。
1.掌返し、逆境に弱い人
大企業や役所に勤めていた人が退職すると、掌を返したように人が去っていくそうです。起業し、個人事業者や小さな会社の社長になっても、会ってもくれなくなります。
大きな組織の人は、あなたやあなたの会社には影響力がないと考え、よほどのメリットがない限りつきあいたいと思いません。そのような境遇に耐えられなければいけません。
2.自分で動かず、管理を仕事だと思う人
少人数の会社に管理職は不要です。ひとりひとりが自分の仕事をこなし、お互いに足りない分を補わなければなりません。
社長が管理職然として、自ら動かなければ、事業は失敗します。社長自ら経営戦略を練り、製品やサービスを開発し、営業しなければなりません。
大企業のように業務マニュアルを作成し、社員を管理し、評価しようとすると、失敗します。大きな組織の幹部であった人ほど気をつけなければなりません。
3.柔軟性がないことを首尾一貫していると勘違いする人
大きな組織と小さな会社では、仕事の仕方が違います。事業領域が違えば、さらに異なってきます。柔軟な考えを身につけなければなりません。
単なる頑固を主義主張に筋が通っていると思い込んではいけません。他人の意見に耳をかたむけることです。
まとめ
失敗するタイプ以外にもシニア起業のヒントが満載です。してはいけないこと、事業に役立つ指針など、起業のコツがたくさん紹介されています。