個人が仕事を始めるとき、大手との差別化が必要です。個人ブランディングは世の中に自分の強みを示す方法です。『スピード・ブランディング―普通の人がブランドを確立し、成功を加速させる』は個人ブランディングの基本的な方法を説明しています。ここでは、そのポイントをお伝えします。
1.肩書を考える
肩書は自分で自由に付けられます。
自分の強みを見極め、マーケットにおいて差別化するために、自分のポジションを決めます。
そのポジションを表すキャッチコピーが肩書です。
私は今「シニア起業インターネット活用専門家」という肩書を名刺に書いています。シニア起業する人に、ウェブサイトやFacebookを使ったマーケティングのコンサルティングを行っています。
ウェブコンサルタントを名乗る人はたくさんいますが、シニア起業を対象としている人は他にはいません。ウェブコンサルタントを名乗っていても、ほとんどの人はウェブサイトの制作を行うだけです。事業戦略まで含めてコンサルティングができる人は限られています。
シニア起業する人で、あまり若い人からコンサルティングを受ける人はいません。現在、日本で起業する人の半分近くは50歳以上になっています。そんなマーケットでウェブコンサルティングはブルーオーシャンとなっています。
2.プロフィールを作る
プロフィールでは、あなたがどういう経歴の人で、これまで何をしてきて、現在は何をしていて、どういう分野で活躍しているかを表現します。
履歴書とは違います。学歴や職歴の羅列では意味がありません。
プロフィールにはストーリーが必要です。ストーリーは人の共感を呼び、記憶に残ります。特に逆境から立ち上がったというストーリーは人を感動させます。
3.ブログとメルマガを始める
ブランディングには情報発信が必須です。有益な情報を発信することで、あなたの信用力を高めます。
ブログは情報発信のための最強のツールです。文章でも写真でもイラストでも動画でも表現できます。しかも簡単に始められます。それで世界中の人に見てもらえます。
メルマガは、コアなファンにこちらから情報を提供できるツールです。ブログのように相手から来なければ見られないものではありません。
ブログとメルマガを適切に使い分けることで、効果的な情報発信ができます。
4.ホームページを作る
現在はブログをホームページとすることが最善の方法です。ブログを更新し有益な情報を提供することで、アクセスを集めることができます。
外部リンクがほとんど意味を持たなくなった現在では、ブログからホームページにリンクを張っても、検索で上位表示させる効果はありません。
5.セミナーを開催する
リアルの世界での情報発信がセミナーです。あなたの知識やノウハウを必要としている人に直接伝えられます。
セミナー講師として受講者と直接触れ合うことは、ブランド確立に効果的な経験となります。
6.レポートや小冊子を作る
レポートや小冊子を配布して、あなたのサービス内容を理解してもらいます。コストはかかりますが、きれいに印刷されているとありがたみもあります。
7.出版する
出版は個人の究極のブランディングです。
出版し、それなりに著書が売れると、あなたの評価は飛躍的に高まります。出版されるということは、出版社の厳しい審査を通ったということです。
そのため、自費出版はブランディングには意味がありません。むしろ逆効果です。自費出版しかできない人と思われます。
まとめ
個人のブランディングは、マーケットで差別化することからはじめます。自分のポジションを決め、肩書を定めます。
プロフィールを書いたら、情報発信です。ブログとメルマガを適切に使い分けます。レポートや小冊子を配布しながら、商業出版することがブランディングの王道です。