ゴールドマン・サックス・グループが、Airbnbがホテル業界を駆逐する可能性があると指摘したという記事がありました。
「Airbnbがホテル業界を駆逐する可能性」をゴールドマンサックスが指摘 – GIGAZINE
ゴールドマン・サックス・グループが公開した調査報告によると、過去にAirbnbのようなP2P型宿泊サービスの利用経験がある場合、次回の選択肢として従来のホテルを選ぶ可能性は半分近く下がるとのこと。以下はアンケート結果をグラフにまとめたもので、左端は「従来のホテルの方がいい」という人の割合を表わしています。一度もP2P型宿泊サービスを利用したことのない人は79%が従来のホテルを選んでいますが、過去5年以内にP2P型宿泊サービスを利用済みだと、その割合は40%にまで落ち込んでいるのがわかります。
出典:GIGAZINE
しかし、調査結果をよく見ると、P2P型宿泊サービスの利用者でも、従来のホテルがいいという人が40%に対し、P2P型宿泊サービスがいいという人は36%と、従来のホテルを好む人が多くなっています。
ここ結果からは、P2P型宿泊サービスを一度使った人は、次もP2P型宿泊サービスを使う人が増えますが、半数以上の人は従来型のホテルがいいと考えていることがわかります。
Airbnbが従来のホテルを駆逐することにはなりません。
ホテルにもさまざまなホテルがあります。私がこれまで泊まったホテルでも、二度と泊まりたくないホテルがあります。
混雑時でホテルがなかなか見つからないと、そんなホテルに泊まることになります。
多くは不潔感を感じるホテルです。水回りに水垢がついていたり、蛇口から出る水が赤茶色で臭いがしたりするホテルがありました。
また、深夜の出入りを制限されるホテルもありました。仕事で遅くなり午後11時を過ぎるとフロントの人に露骨に嫌な顔をされるホテルがありました。フロントにキーだけ置いてあり、誰もいなくなるホテルもありました。そのキーで誰でも私の部屋に入ることができたわけです。
食事が貧弱なホテルも泊まりたくないホテルです。朝食の厚切りトーストがおいしかったホテルが、朝食を無料でサービスすると言って、普通のロールパンとコーヒーとレタスのサラダだけになったことがありました。そのホテルも二度と泊まることはありませんでした。
Airbnbでもさまざまなところがあると思います。
日本ではまだ完全に合法化されていませんが、合法化された時には、従来のホテルとAirbnbは同じ土俵の上で競争することになります。
場所、価格、施設、サービスで競争することになります。
利用者としては、選択肢が増えることになり、競争力のないところは、従来型ホテルかAirbnbかにかかわらず、消えていくことになります。