『人工知能について今知っておくべき10の事柄 – GIGAZINE』という記事がありました。
10項目を列挙すると次のようになります。
- 人工知能は人々の想像よりも発達スピードが速く、しかもますます速度を増している
- 実は毎日利用している
- ロボットは人々の仕事を奪う
- AIコミュニティのうち半数は、2040年の人工知能は人間よりも賢いと信じている
- 賢人の多くは人工知能を人間のレベルまで発達させることが危険だと考えている
- いったん人工知能が人間よりも賢くなってしまうと、人間は人工知能を理解できなくなる
- 人工知能は「邪悪」の観念を持たない
- スーパー・インテリジェントAIは3つのタイプに分けられる
- 「なぜ私たちはエイリアンに遭遇しないのか?」という疑問を人工知能は解決してくれるかも
- 今世紀の終わりまでに私たちは絶滅するか永遠の命を得る
同意できるものと同意できないものがあります。
仕事を奪う
現在人間が行っている仕事の一部が、人工知能やロボットに置き換わっていくことは間違いありません。
単純労働だけでなく、創造的な仕事も人工知能に置き換わっていく可能性があります。
しかし、人間には新しい仕事が生まれます。人間は遊びの中から新しいものを創りだします。現在の仕事がなくなるからといって、人類が滅びるわけではありません。
「邪悪」の観念を持たない
「邪悪」は人間にのみ存在する概念であるため、人工知能が邪悪になる可能性はないと書かれています。
この根拠がわかりません。
人間がロボットに邪悪な行動をするようプログラミングすれば、ロボットは邪悪な行動をとります。
人工知能が人間よりも賢くなったとき、人間は人工知能の考えることが理解できなくなります。そのときに、人工知能が人間が「邪悪」だと感じることをしない保証はありません。
人類の歴史を振り返ると、優れた科学技術を持った文明が、持っていない文明を滅ぼしています。同じことが、人類と人工知能の間に起きるかもしれません。
3つタイプの人工知能
人工知能に3つのタイプがあると書かれてあります。このうち、質問に答えるだけの人工知能や命令されたことだけを実行する人工知能は、まだ発展途上のものです。
人工知能は、自分で判断し、自分で決定できるものになります。
エイリアンに遭遇しない理由
「かつて宇宙に存在した知的生命体は有人惑星間航行を可能にする前に人工知能によって滅ぼされた」という説が紹介されています。
それだけが理由ならば、人工知能に遭遇しそうなものです。エイリアンに遭遇しない理由は、別にあります。
人類の絶滅か永遠の命か
人類の個体が永遠の命を得ることはありません。
地球温暖化を人工知能に命令したら、温暖化の原因は人類だとして、人類を滅ぼしてしまう例が紹介されています。しかし、人工知能に対する命令が不適当であったため、人類を滅ぼすことはないと思います。
命令に忠実に従う人工知能であるならば、最上位の命令に人類を傷つけてはならないという命令を含ませておけばいいだけです。
おわりに
現在さまざまな分野で使われている人工知能は、急速に発達し、人類を追い越します。そのとき、人間は人工知能の考えることが理解できなくなります。
ここまでは間違いありません。
問題は、そのときに人工知能が人類を傷つけるようなことをするかどうかです。
それは、誰にもわかりません。
そんなことが起きないようにする方法が見つかれば、人類は永遠の発展を手にすることができます。