技術は変わっても人間は変わらない

奇妙なエントリがありました。『テクノロジーによって2016年にも消えてしまうかもしれない7つの生活スキル : カラパイア』というものです。

次の生活スキルが、テクノロジーによって2016年にも不要になるかもしれないと書かれています。

  1. 筆記体
  2. 手紙の宛名書き
  3. 紙の地図を見る
  4. 図書館での本探し
  5. 対面コミュニケーション
  6. 自分撮り以外の写真撮影
  7. 忍耐力と集中力

突っ込みどころ満載の記事です。批判をたくさん集めてアクセスを増やすつもりかもしれません。この中に2016年に不要になりそうな生活スキルはありません。

まともに反論する気にもなりませんが、変わる技術と変わらないスキルの違いについて書いてみます。

人間系スキル

特に、対面コミュニケーション、忍耐力と集中力は、必要とされるスキルです。

人間はひとりはで生きられません。他人と生活すれば、必ず他人とのコミュニケーションが発生します。コミュニケーションの基本は対面で行われます。どんなに技術が進歩しても対面コミュニケーションがなくなることはありません。

忍耐力は、長期的視点で考えたときに有効であれば、発揮すべきスキルです。耐え忍ぶことが長期的に有効でないならば、発揮すべきではありません。勇気を奮って、生活を変えなければなりません。

集中力は成果を出すために有効です。改めて説明する必要もありません。

このような人間系のスキルが不要になるはずがありません。

図書館での本探し

米国では図書館の利用率が大幅に低下しているということですが、日本では図書館の本の貸出冊数は増えています。

図書館貸出冊数と書籍販売部数の推移

データ:図書館貸出冊数と書籍販売部数の推移 2005年~2014年 寄稿:冬狐洞 隆也 氏:【 FAX DM、FAX送信の日本著者販促センター 】

図書館が貸出冊数の増加を目標にしているためです。図書館の存在理由を本の貸出と考えているかのようです。

私は、図書館は手に入りにくくなった本を保管し、多くの人に読めるようにすることが、その役割だと考えます。貸出冊数の増加は目標にすべきではありません。

公立図書館は役所の管轄であるため、簡単に方針転換できません。2016年に図書館での本探しはなくなりません。

筆記体

アルファベットの筆記体です。7つの中では一番早く必要なくなる生活スキルです。タイピングが当たり前になっても、手書きが無くなるまでには時間がかかります。しかし、筆記体を使わなくなれば、書き方を忘れるかもしれません。

その他

手紙の宛名書き、紙の地図を見ること、自分撮り以外の写真撮影、いずれも1年程度でなくなることではありません。人間はそんなに早く変われません。

まとめ

技術は急速に変わります。使われなくなった技術は不要になります。

私が子供のころは、「最近の子供は鉛筆をナイフで削れなくなった」と言われたものです。現在、耳にすることはありません。子供に鉛筆をナイフで削る練習をさせている人はいるのでしょうか?

大学でコンピュータを学んだときは、アセンブラでプログラムを組みました。現在、アセンブラでプログラムを組むという話を聞くことはなくなりました。Pascal、LISPなどのプログラミング言語も学びましたが、現在、使っている人を見かけません。

一方、人間が関係するスキルは変わりません。文章を書いたり、絵を書いたり、話をしたりするスキルは、人類が存在する限り不要になることはありません。

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