「手ぶらで出張」サービスのマーケットを考える | 定年起業のためのウェブコンサルティング

「手ぶらで出張」サービスのマーケットを考える

ゴルフクラブ

ネットで面白いサービスを見かけました。

“手ぶらで出張”の「DUFL」が年内にも日本上陸 – CNET Japan

洋服や靴などを事前に預け、出張先のホテルに届けてくれるサービスです。

一見便利そうですが、この記事を読んで考えてしまいました。どんな人がこのサービスを使っているのだろうかと。

私も以前、月に10回ぐらい日本全国を出張していたことがありました。ほとんどは日帰りか1泊です。出張先から別の出張先に、直接移動することもありました。

そのときのことを考えると、私はこのサービスは使いません。

荷物の重量のほとんどは、仕事で使う書類です。ギリギリの時間まで修正して、必要部数をコピーし、出張に出かけました。事前に預けることはできません。

それ以外の荷物は、洗面用具と下着ぐらいです。荷物は最小限にして、出張用に軽くて小さなものを選んでいました。

出張用の荷物はいつもまとめてあり、出張するときはそれを鞄に入れるだけです。そうしておけば、このサービスは不要です。

月のクローゼット使用料9.95ドル、クリーニング代と往復送料を含み1回の利用料が99ドルでは、洗面用具と下着では高すぎます。

このサービスを使う人を想像すると、重いスーツケースを持ち歩いて出張する人です。

プロジェクターや自著をスーツケースに詰めて、全国を講演で回る人にとっては便利そうです。

違う場所に長期間の出張を頻繁にする人にも便利です。今月は札幌に10日間、福岡に10日間出張という人です。

洋服や靴をその都度選んで送ってもらえます。しかし、どのような仕事の人がこのような出張をするのか想像できません。

残念ながら、私の乏しい想像力では、それ以外の人が思い浮かびません。

同じ場所に頻繁に出張するならば、ホテルに預けておくことができます。いちいち送る必要はありません。クリーニングもホテルに頼めます。

このサービスの弱点は、普段使っているものが送れないことです。事前に預けておかなければならないため、普段使っているノートパソコンは送れません。

ゴルフとの相性がよさそうだと書いてありますが、はたしてそうでしょうか。ゴルフクラブをこのサービスに預けてしまっては、普段の練習で使えません。

ゴルフクラブを2セット持ち、1セットを預けるというのも考えにくいです。やはり、普段の練習で使っているクラブでコースに出たいものです。

プロゴルファーがこのサービスで、ゴルフクラブを預けることはないと思います。

普段は練習をしないか、するとしても貸クラブを使い、出張先でゴルフをするという人向きです。ゴルフはあまり好きではないが、出張先での接待ゴルフが頻繁にある人です。

地元のゴルフ場でのプレーでも同じ費用がかかることが難点ですが、そんなことは気にしない人でなければなりません。

はたして、このサービスを受ける人がどれほどいるのでしょうか?

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