少し前になりますが、ダークスーツ系の中堅サラリーマンがコンビニでキレるという記事がありました。
コンビニの支払いでバレてしまう「人としての器量」|出世ナビ|NIKKEI STYLE
サラリーマンの駅員への暴力もよく聞きます。
なぜ、サラリーマンがコンビニや駅でキレやすいのでしょうか?
ストレス
仕事のストレスが溜まっているからというのは、わかりやすい説明です。
サラリーマンでも、昔は外出してしまえば、どこで何をしていてもわかりませんでした。
私は大学生の時、昼間からスーツを着たサラリーマンらしき人が映画館にいるのを見て、不思議に思ったものでした。
会社に入ってみて、外出時には次の打ち合わせまでの間などに時間が空くのがわかりました。地方に行くと次の列車や飛行機まで何時間も待つことは珍しくありません。
しかし、今は違います。どこにいてもスマホに電話がかかってきます。メールを見ることもできます。これがストレスになっているという説があります。
しかし、私には違うように思えます。
厳密な調査があるわけではないので断定はできませんが、ストレスの溜まりやすい仕事ほどキレやすいということではないと思います。
将来の不安
最近よく聞くのは、将来の不安のためという説です。
高度経済成長期からバブル経済期にかけてまで、男は妻と子供のために会社で長時間働き、マイホームと将来の年金を得るというモデルがありました。
それが崩壊し、終身雇用がなくなり、年金も怪しくなる中で、滅私奉公を強いる長時間労働だけが残っています。
それに加えて、将来リストラされたり、会社がつぶれたりする不安があります。
これがキレるサラリーマンが増えている原因だとする説です。
自己実現できない
最近は、仕事で自己実現をするとか、好きなことをして生きていくとよく言われます。
ところが、サラリーマンは会社組織の中で、思うように働けません。意に沿わない会社に入った人もいます。希望する職種につけなかった人もいます。
会社をやめても、同等以上の待遇で希望する仕事など見つかりません。
自分は、そうやって我慢して生きてきた。ところが、最近の若者は好きなことをして生きると言っている。それが腹立たしいという気持ちを引き出します。
過剰な接客
コンビニや駅では、原則お客様にていねいに接客します。
そこに、上記のような不満を抱えているサラリーマンが、立場の弱いコンビニの店員や駅員に八つ当たりしているという図式が成り立ちます。
まとめ
サラリーマンとしての将来の不安が高まり、自己実現もできていない。そのためコンビニや駅で八つ当たりする。
これが、キレるサラリーマンの実態ではないでしょうか?
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