人づきあいが苦手な人のための本です|『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』

 人間関係がうまく行かない理由を「心が冷めている」ということで、説明しています。

 ① 人の話に興味がない
 ② 人と積極的に関わろうとしない
 ③ そのため、世界がどんどん狭くなっていく

という状態を、「心が冷めている」状態と定義しています。

 『ガンダム』『北斗の拳』『ワンピース』などの漫画やアニメのキャラクターを、説明の中で多用していることから、対象読者は、このあたりの漫画やアニメに親しんだ年代としていることがうかがえます。

 私は、これらの漫画やアニメはほとんど知りませんが、興味深く読ませてもらいました。その中で、印象に残った点を3つ紹介します。

1.行動は変えられる

 「性格は変えられないが、行動は変えられる」「感情はコントロールできないが、言葉はコントロールできる」という2つのエピソードで、共通して取り上げられています。感情をコントロールすることは、結構、難しいことです。性格を変えることはさらに困難です。

 それでも行動は、自分の意志で変えられます。言葉も行動の一部です。なりたい自分になるために、自分のとるべき行動を考えて行動すれば、感情も行動に合わせて変わってきます。感情は、行動をコントロールすることによって、コントロール可能です。

 自分の考えるところに従って行動していれば、感情だけでなく、性格もそれに合わせて変わっていきます。変えることが不可能に思える性格さえ、行動を繰り返し変えていれば、変わってくるものです。

2.アイデンティティは捨てておけ

 自分というものは、他人との関係の中で決まります。特に日本は、「その社会だけで通じる常識や共通認識のようなものが多い」高コンテクスト社会です。「そんなこといわなくてもわかるでしょ?」という暗黙のルールのようなものが、欧米に比べて非常に多い社会です。

 そんな日本に住むのなら、自分のアイデンティティに固執し、「自分らしさ」にこだわって生きるよりは、まわりに合わせた臨機応変な「自分」を身につけろというのが著者の主張です。

 合わせられる人は、それでいいと思います。でも、合わせられずに自己を破滅に追い込んだ人もいます。小説家などは、小説という形で自己を表現することで、破滅を免れているところがあります。それでも自殺を選択した人もいます。

 現在であれば、日本に住まないという選択肢をとることも容易になりました。日本のような高コンテクスト社会に適応できないならば、日本を捨てることも選択肢のひとつとして考えられます。

3.「人見知り」の治し方

 「人見知り」を治す方法は、ずばり「慣れ」と喝破しています。「人見知り」を克服する効果的方法は、会話を「記憶ゲーム」だと思って相手の話を聞くことだそうです。相手の個人情報を記憶することを目的に会話をして、次に会ったときにそのことを話題にするそうです。

 これは、かなり有効な方法だとは思います。しかし、人見知りの人は、自分の個人情報をさらけ出すことを好みません。そのため、相手も同じだろうと考えて、相手の個人情報を聞き出すことに積極的になれません。自分がいやなことは、相手もいやだろうと考える訳です。

 また、いきなり微妙な問題を含む個人情報を聞くことは、相手に警戒心を与えます。マナーにも反します。政治的信条や宗教などの問題を避けて、天気や最近のニュースなどの一般的な話題などから徐々に個人情報を含む話をしていくという、当たり前の方法をとるべきでしょう。

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