パーソナルプロジェクトマネジメントの進め方 | 定年起業のためのウェブコンサルティング

パーソナルプロジェクトマネジメントの進め方

 パーソナルプロジェクトマネジメントとは、宇宙開発や大規模なコンピュータシステムの開発で使われているプロジェクトマネジメントの手法を個人の活動に適用したものです。ブログをアメブロからWordPressに移行した作業をパーソナルプロジェクトマネジメントの観点から見てみます。

1.目的
 プロジェクトで一番大事なことは、その目的です。ブログの移行では、ブログを移行して何をしようとしたのかにあたります。最終的にはブログのアクセス数をあげることが目的でした。そのために、データのバックアップがとれず、カスタマイズも自由にできない、メンテナンスによる停止時間が長いアメブロをやめようと考えました。

2.制約・制限事項
 ブログの移行にさける時間が一番の制約でした。そのほかにはWordPressに関する知識や経験が無いことも制約になりました。

3.予想されるリスク
 新しいブログが完成できず、レンタルサーバーの費用や、それまでの作業がムダになるリスクがありました。

4.プロジェクトの関係者
 私以外のプロジェクト関係者としては、ブログの読者、アメブロを運営しているサイバーエージェント、レンタルサーバーの運営会社が、当初に考えたプロジェクトの関係者です。

 このように、プロジェクトの開始にあたっては、その目的、制約・制限事項、予想されるリスク、プロジェクトの関係者を明確にします。

 次に、具体的な計画を立てていきますが、最初に行うことは作業項目の洗い出しです。ブログの移行に関する作業項目は最初の段階では次のようなものでした。

1.WordPressの勉強
2.レンタルサーバーの準備
3.WordPressのブログ環境構築
4.アメブロからWordPressのブログへ記事の移行

 次に、各作業項目の時間を見積もりますが、はじめてでもあり、見当もつきませんでした。作業時間の見積もりは諦めて、作業の順序を考えました。WordPressの勉強は、作業を進めながら行い、それ以外は、「レンタルサーバーの準備」→「WordPressのブログ環境構築」→「アメブロからWordPressのブログへ記事の移行」の順序になると考えました。作業時間の見積もりを諦めているので、プロジェクト終了の時期もわかりません。

 次に、作業項目ごとの費用を見積もります。「WordPressの勉強」では、関連する書籍代、「レンタルサーバの準備」では、レンタルサーバー代、それ以外は、自分が持っているパソコンを使うつもりでしたので、新たに発生する費用はありません。電気代は無視することにしました。細かくは計算しませんでしたが、長期間に渡って発生するレンタルサーバー代以外はたいしたことがないと考えました。

 ここまでが、プロジェクト計画の策定です。なにしろ作業時間の見積もりがまったくできないため、計画も非常におおざっぱです。

 次は、いよいよプロジェクトの実行です。WordPressの本をインターネットやリアルの書店で見つくろって数冊買いました。一番いいと思った本は、『WordPressレッスンブック3.x対応』です。この本を読みながら、「レンタルサーバーの準備」、「WordPressのブログ環境構築」と作業を進めていきました。

 この先の作業の内容は次の記事を参考にしてください。

アメブロからWordPressへの移行のまとめ

 このように、個人レベルの一度だけの作業を、プロジェクトマネジメントの手法を用いて進めていく方法が、パーソナルプロジェクトマネジメントです。

 日常のルーチンワークを主に扱うタスク管理とは根本的に異なります。パーソナルプロジェクトマネジメントでは、ツールはまだあまり使われていません。タスク管理なみにツールを使用して、効率化を図っていこうと考えています。