Googleが完全自動運転車のプロトタイプを発表しました。
グーグル製完全自動運転の車、初公開 : ギズモード・ジャパン
これに対し、公共交通機関の整備をすべきだという意見もあります。
クレイジーだと感じるのは、自走車なんかなくたってこんな問題は解決できるってことです。それはアームソン氏の息子さんを安全にするのと同じ技術、つまり公共交通機関です。それはすでに存在していて、安全性も折り紙つきだし、他の国も含めて広く普及しています。
公共交通機関でも事故は起きます。Googleの自動運転車は、70万マイル(112万キロ)以上の走行で、まだ自動運転を原因とする事故は起こしていません。
公共交通機関と自動運転車のどちらが安全かは、簡単には結論はでません。
自動運転車はドアからドアまで、自動で運んでくれます。公共交通機関は、そうはいきません。
最寄りの駅まで行かなくてはなりません。乗り換えもあります。目的地の近くの駅からは、また歩かなければなりません。身体の不自由な人にとってはつらいことです。
自動運転は人間の運転よりも安全だと思います。もしかしたら、自動運転車は公共交通機関で最初に使われるかもしれません。
非常時のための乗員が1人乗り、通常の運転は自動で行うという方法です。運転手の居眠りや急病による事故が減ります。
完全自動運転車の普及の妨げは、事故が起きたときの責任の所在です。そのため、日本の自動車会社は、完全自動運転を目指していません。
『自動運転車は実用化するか』という記事を以前書いていますが、Googleは完全自動運転車を実用化するのではないかと思います。
自動運転車の原因で起きた事故はGoogleの責任として、関連法規の改正を働きかけると思います。自動車の欠陥が原因で発生した事故が自動車会社の責任になるのと同じ理屈です。
イノベーターやアーリーアダプターから乗りはじめ、十分な実績ができれば、多くの人々は完全自動運転車に乗ります。
そのうちカーシェアリングが行われます。インターネットで時刻と場所を指定すれば、完全自動運転車が迎えにきて、目的地まで連れて行ってくれます。
タクシーの需要はなくなります。料金の差があるため、公共交通機関は残ります。交通事故や渋滞は大幅に減ります。
自分で運転を楽しみたい人が存在しますから、人が運転する自動車は残ります。しかし、交通事故は人の運転する自動車で圧倒的に多く発生します。自分で運転をする人は冷たい目で見られる世の中になっていきます。
ここまでくると、完全自動運転車の開発を避けていた自動車会社は、存在意義がなくなります。