米Amazonが機械学習を導入して、カスタマーレビューを改善すると発表しました。
Amazonが機械学習を導入しレビューの表示順番や星の数の信頼性を向上させる試み – GIGAZINE
Amazonのレビューは信用できないので有名です。
本のレビューであれば、アンチがいる著者には星ひとつの罵詈雑言が並びます。ひとりでいくつものアカウントで悪口を書いている人もいると思います。
逆に著者のファンには、無条件に星5つのレビューを書く人がいます。
レビューが参考になったかどうかを判定することもやっていますが、これも恣意的なものを感じます。
先日は、Amazonが5つ星レビューを販売していた会社を訴えたことがニュースになっていました。
ついにAmazonが5つ星レビューをねつ造して販売するステマ連中を訴えたことが判明 – GIGAZINE
私は、Amazonのレビューをほとんど参考にしていません。個人のブログなどの方がよっぽど参考になります。
そこに機械学習を導入するというニュースです。機械学習など導入しなくても、レビューを改善する方法はあったはずです。
Amazonから購入していない人のレビューを受け付けないだけでも違います。アカウントを使い分けても、同じIPアドレスから同一商品に、複数のレビューを書けないようにすることもできるはずです。
レビューとして不適切な文章を削除することもできます。
これらのことをやらずに、機械学習でどのようなことをやるのでしょうか?
The new system will give more weight to newer reviews, reviews from verified Amazon purchasers and those that more customers vote up as being helpful.
Source: Amazon looks to improve customer-reviews system with machine learning – CNET
新しいシステムでは、より新しいレビューと、Amazonで実際に買った人のレビューと、参考になったという人が多いレビューに重きを置くということです。
しかし、これだけであるならば、機械学習を導入したというほどのことではありません。
レビューの文章を見て、汚い言葉を使う人のレビューは信頼性に欠けるなどの判断をすることもできます。
また、星のつけ方、レビューの内容、他の人のレビューへの評価の仕方などからも、信頼できる人か、そうでないかの判断もできるはずです。
ネットのレビューは、信頼はできませんが参考にはなります。ところが、現在のAmazonのレビューはひどすぎて参考にもなりません。
日本への導入はまだ先になるようですが、早めの改善を期待したいところです。