長時間残業がなくならない理由 | 定年起業のためのウェブコンサルティング

長時間残業がなくならない理由

残業

ワークライフバランスと言われながらも、長時間残業はなかなかなくなりません。その理由を整理します。

1.人が少ない

作業量に対して人が少ないために残業しなければならないことがあります。一時的に作業量が増えたのならば、残業も一時的なはずです。そうではなく、継続的に作業量が多いということであれば、計画的に人数を抑制して残業を増やしているということになります。

計画的に人数を抑制している理由としては、人数を増やすよりは残業のほうが人件費を抑えられるという理由や、必要な人が集まらないという理由が考えられます。

2.納期が短い

仕事が発生してから完成させるまでの納期が短すぎるという場合があります。人を増やしても完成が早まらない仕事にだけ言えることです。

納期が短すぎる理由としては、発注元の原因、競合上の原因、納期の見積もり誤りなどがあります。

3.仕事が遅い

単純に普通の人より仕事が遅いために残業が増えている人もいます。仕事が遅い理由も、仕事に慣れていない、必要なスキルや知識を身につけていないなどがあります。

4.残業が多い方が評価される

残業が多いと頑張っていると考える人がいます。私も、残業が多い人を高く評価する発言を聞いたことがあります。

5.残業代稼ぎ

残業代を見込んで家計を計画しているため、仕事のあるなしにかかわらず、残業をする人もいました。

6.仕事がおもしろい

仕事がおもしろく、可能な限りやりたいため、状況が許せばいくらでも残業する人がいます。中には、仕事場に寝袋を持ち込み、食事も仕事をしながらという人もいます。

7.まわりが残業しているから

職場の人ほとんどが残業しているため、早く帰りにくく、何かしら仕事を見つけて残業する人もいます。また、上司が残っていると、上司より先に帰りにくいという人もいます。

8.家に帰りたくない

家に自分の居場所がなく、飲みに行くにも金もないという理由で、会社に遅くまで残っている人もいます。

まとめ

まだあるかもしれませんが、こんなところでしょうか。ワークライフバランスの改善というと、本人の意識の問題とか、中間管理職の意識の問題とか言われることが多いような気がします。しかし、「人が少ない」「納期が短い」などの問題がある場合は、その原因を取り除かない限り解決しません。

逆に、「人が少ない」「納期が短い」、だから仕方がないと考えて、何の働きかけもせずに残業を受け入れている場合もあります。そこに「残業代稼ぎ」や「残業が多い方が評価される」などの問題が含まれることもあり、問題を複雑にしています。

「まわりが残業しているから」が主な理由の場合は、解決が容易です。本人や管理職の意識の問題です。

仕事が遅いため残業が多くなり、かえってその方が高く評価されるとなると、もはや喜劇です。

長時間残業の問題は、職場や個人により事情が大きく異なり、画一的な対応では解決は無理な問題です。きちんと真の原因を究明し、対応しなければ解決できません。真の原因が自分の側にありそうな場合には、なかなか真正面から向き合えず、解決を困難にしています。

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