会社が倒産したり、合併しリストラされたりすると、心ならずも職場を去ることになります。特に中高年の社員には、新しい職場を見つけることが難しいと言われています。
そんな中、日経ビジネスオンラインに『ベビー服店で輝く「リストラ技術者」』という記事が掲載されました。
職場を失った電機技術者が、チェーンストアのプライベートブランド製品の開発と海外工場での生産に携わる話です。
仕様書や企画書の作成、品質管理などは汎用的なスキルです。海外生産、物流、在庫管理などのサプライチェーン全体に関する知識などは、新しく勉強することになります。
この記事で紹介されている会社だけでなく、社員を必要としている企業はまだまだあるのではないかと思います。
一方、リストラ部屋が報道されているように、社内失業の社員を大勢抱えている企業もあります。
中高年の社内失業は、長年にわたる新卒一括採用を基本とした採用計画が、将来の事業の拡大を安易に考えていたことが原因です。
定年まで会社の世話になれると思っていたところが、社会情勢も経済状況も変わり戸惑っているかもしれません。
しかし、終身雇用制度はすでに崩壊しています。
どの職種でも40代からは求められるスキルも役割も変わります。広い視野や戦略的判断も求められます。
いつまでも古い組織に、しがみついていることが最良の選択とは限りません。新しい職場を見つけることも一つの選択肢です。
社員を必要としている会社は、来てくれるはずがないとあきらめずに探し、社内失業状態の人は新しい職場を自ら探すことです。
そうすることにより、雇用の流動性を高めていくことができます。日本経済が国際環境に適応するためにも、雇用の流動性を高めなければなりません。
中高年の働き方については以下の記事も参考にしてください。