遅刻癖を直した人の話を読みました。
遅刻ばかりしていた人が、夫にスケジュール管理をしてもらい、遅刻癖が治ったという話です。
夫とお付き合いを始めた頃。私があまりにも毎回遅刻をするので、夫はデートに出かける前日、私へさりげなく翌日のタイムスケジュールを連絡してくるようになりました。
「明日は□時□分の電車に乗って○○で待ち合わせです。その後△△まで出かけます。寝る前に机の上に持ち物を置いておいてね」
最初、それが何を意味しているのか、さっぱりわからなかったのですが、叱られたとか、注意されたとかではなく、スケジュールとやることだけをシンプルに告げる連絡が来るから、その通りにしたという感じです。
これを読んだとき、おかしいなと思いました。
□時□分の電車には乗り遅れなかったのでしょうか?
乗り遅れて待ち合わせに遅れたとしても、次のスケジュールに影響のないように、コーヒーを飲むぐらいの余裕があったということかもしれません。
時間に余裕があると楽しいという体験が、遅刻をする人生をやめさせたということです。
遅刻に関する話をいくつか思い出しました。
バス
通学や通勤にバスを使っていると、遅刻することがあります。
普段ならば20分ぐらいで着くバスが、事故でもあったのか、道路が渋滞して1時間以上かかることがあります。
これを避けるには、バスの利用をやめるしかありません。
会社では、電車が事故で遅れた時は遅刻扱いしなくても、道路の渋滞でバスが遅れた時は遅刻になるというところもあります。
道路は渋滞するものだという理屈ですが、そこまで渋滞する頻度はそれほど高くありません。電車が事故で遅れるほうが、はるかに頻度が高いです。
電車の事故はやむを得ないと考えてもらえますが、道路の渋滞はそうではありません。
絶対に遅刻できない時には、バスや自動車を使うべきではありません。
遅刻癖
頻繁に遅刻する人は、遅刻することに罪悪感がありません。
遅刻することが、他人の時間を奪っているという意識がありません。
先のエントリの人もそうです。
私はずっと自分のことしか見えていなくて、人のことをちっとも考えていませんでした。誰かの大事な時間を簡単に消費していた最低な人間だったなぁ……と猛反省しました。
このような人が多い集団とつきあっていると、遅刻しても当たり前という意識になってきます。
「友達と待ち合わせしても、誰も時間通りに来ないから、自分も遅れていく」と言っていた人がいました。相手が時間を守る人ならば、時間通りにいくそうです。
自分が時間を守る意識があるうちに、時間を守らない友達との縁を切った方が賢明です。
学生と社会人
私が学生のときは、いつも遅刻してくる学生がいました。
そんなとき、「学生時代は遅刻しても、会社に入れば遅刻しなくなる。会社に遅刻すれば、給料を減らされるからだ。」という言葉をよく聞きました。
実際には、人数は少なくても会社にいつも遅刻してくる人はいました。給料を減らされても、評価が下がっても、関係ないという意識です。
仕事をすれば、時間の約束をすることがあるはずです。そこにいつも遅刻をしていれば、信頼を失い、仕事も失います。
皮肉なことに、会社が遅刻癖のある人を仕事を失うことから守っています。
遅刻を減らす方法
遅刻を減らすことは簡単です。
時間に余裕を見て行動するだけです。
どれだけの余裕を見るかは、遅れた場合の影響で変わります。飛行機で移動し、重要なことがあるときは、当日の移動で間に合う場合でも、前日に移動します。
問題は、時間を守る意識のない人です。遅刻をすることが他人の時間を奪っている意識のない人です。
先のエントリの人は、余裕のあるスケジュールを楽しめるようになってから、夫となる人から、遅刻が他人の時間を奪っていることだと聞いて、初めて受け入れられたのです。
遅刻が他人の時間を奪っていることだと、それまで聞いたことがなかったのか、考えたことがなかったのか、気になるところです。