日本企業にありがちな4つの欺瞞について書いてみました。あくまでも伝聞等をもとに、ありがちな例として書いたもので、特定の企業を想定したものではありません。
1.家族的経営
昔の日本企業は家族的経営を売りにしていました。家族同様一生めんどうを見るから、多少の無理は聞いてくれというものでした。
上司は、部下に引っ越しの手伝いを頼みます。部下は断ることなどできません。上司の家の草むしりをした人もいました。公私混同が当たり前のように行われていました。
2.終身雇用
戦後から高度成長期までは、市場も拡大し、業績も向上し、給与も上がりました。石油ショック以降の不況期には、リストラという名の首切りがありました。会社そのものがなくなりそうだからと、捨てられる社員がいました。実際になくなった会社もありました。会社の方針に従って生きていれば一生安泰ということはありえません。
3.裁量労働制
自分で仕事をコントロールする裁量労働制だから、残業代は払わないという企業があります。しかし、仕事はコントロールできません。事業領域、担当顧客などは、上司に決められてしまいます。担当する事業領域が、将来性があるか既に斜陽となっているかは、モチベーションに大きく影響します。
そこに、達成不可能な予算を割り当てられます。達成不可能だとしても少しでも予算に近づけようと、深夜残業や休日出勤をします。とても裁量権がある状況ではありません。
4.業績評価
事業領域や担当顧客も選べず、予算も一方的に押しつけられます。業績は、上司に決められた事業領域や担当顧客でほぼ決まります。予算は会社の都合で決められてしまいます。
頑張れば達成できそうな予算であれば理想的ですが、理想にはほど遠いのが現実です。そんな状況で行われる業績評価に意味があるとは思えません。
まとめ
いまさら、家族的経営や終身雇用を前面に出す会社はないと思いますが、昔はめずらしくありませんでした。それを当てに会社に骨を埋めるつもりで入社した人もいたと思います。
裁量労働制や業績評価は、きちんとできているところは少ないと思います。上記のような状態で仕方なくやっている会社が多いのではないでしょうか。