あなたのニュースの情報源は何ですか?世の中で何が起きているかを知るための方法は何ですか?
過去の調査から
2008年の調査で次のような結果があります。
ニュースの情報源、年代によって違い――20代の28%は携帯電話 – Business Media 誠
テレビ・新聞・インターネットの世代別利用率をグラフにすると次のようになります。
また、2013年の次のデータもあります。
情報源に関する意識・実態調査報告書 一般財団法人 経済広報センター
これも、テレビ・新聞・インターネットの世代別利用率をグラフにしました。
調査の主体が異なり、サンプル数も少なく、2008年は調査の方法もわかりませんので、単純な比較はできませんが、大体の傾向は次のように言えます。
テレビ・新聞・インターネットが3大情報源となっています。
テレビと新聞は若い世代が減り、世代間の差が大きくなっています。特に新聞で顕著です。
インターネットは増加しており、特に若い世代が伸びています。
2013年の調査では情報源の印象も聞いています。
新聞は正確で信頼できる、テレビは専門的ではないが分かりやすい、インターネットは分かりやすいが正確さ・信頼性は低いという印象です。
そのためか、「政治・社会」「経済」は新聞・テレビ、「事件・事故」「スポーツ・芸能」はテレビ、「趣味」はインターネットが主な情報源となっている傾向が見られます。
ふだんの生活で感じていることとあまり差はありませんが、私は新聞を情報源とする人がまだ意外と多いという印象を受けました。
この結果をどう考えますか?
若い世代のインターネットの伸びはスマートフォンの影響が大きいと思います。
スマートフォンで「グノシー」「Smart News」「LINE NEWS」「News Picks」といったお気に入りのアプリでお気に入りのニュースを見ているのだと思います。
お気に入りのニュースと書いたように、最近のニュースアプリは個人の好みに合わせたニュースを提供する傾向と、テレビのように大衆受けするニュースを提供する傾向が顕著です。
つまりスマホのアプリでは、非常に偏ったニュースしか見られないということです。
昔から、新聞を読まずにテレビしか見ないという人は一定数いました。テレビの提供する大衆受けする情報で満足していた人たちです。
大宅壮一が一億総白痴化と言ったとおりのことが起きていました。
現在、スマートフォンがテレビに変わりつつあります。スマートフォンで自分のお気に入りの動画やニュースを見たり、ゲームをしたりするだけでは、昔のテレビしか見ない人と変わらないことになります。
ニュースは、幅広い範囲から集め、必要に応じて知識を深めることが必要です。
そのためにはやはり新聞に分があります。逆に言えば、そこに新聞の生き残る道があります。
自分の好きなものの世界に入り込むだけでなく、広い世界で何が起きているかを知っておくことも大切なことです。