事務ミスの科学的対策

間違い

本日(2016年11月3日)の朝日新聞経済気象台に「事務ミスに科学的対策を」という記事がありました。

パソコンが1人1台になったため、かな漢字変換ミスによる間違いが増えたということです。

書店で売られている書籍については、そうは思えません。新聞もそんなに変わらないと思います。

Kindle出版では、著者にもよりますが、結構あります。原因は明らかです。Kindleでは本人しかチェックしていないためです。

ブログやメルマガも同じです。かな漢字変換のミスだけでなく、誤字、脱字が多い人がいます。

書籍や新聞で少ないのは、チェックする人がいるためです。

大型コンピュータでまとめて処理する数字データなどは、同じデータを複数の人が入力し、照合することでチェックしています。

現場で端末からデータを入力するシステムでは、複数の人での照合ができない場合が多く、機械的なチェックしかできないため、ミスを犯しがちです。

証券会社でゼロをひとつ間違えて入力したために、大きな損害が出た事故もありました。

確認のダイアログを表示することなどで、ミスを減らすことはできますが、ゼロにはできません。確認ダイアログが表示されても、いつも「OK」としていれば、いつものクセで「OK」としてしまいがちです。

パソコンのかな漢字変換で入力するため、同音異義語の間違いが増えました。入力方式による副作用です。他の方式を使えば、同音異義語の間違いは減りますが、多くの人にとっては、一番便利な日本語入力方式です。

かな漢字変換の精度は、これからも上がってくると思います。

Wordでスペリングのミスをチェックするように、内容の整合性やめったにない値ををチェックすることも不可能ではありません。しかし、費用がかかり、それでも完全ではありません。

この種のミスを減らすためには、複数人でのチェックしかありません。重要度に応じて、複数人でチェックする体制を作ることが責任者の役割です。

なお、万引きをしたという間違った記録をもとにした進路指導が、生徒の自殺を引き起こした痛ましい事件は、パソコンの問題ではありません。

紙の台帳に記録しておいても、同じ問題は起こりえます。問題の本質を取り違えないようにしたいものです。

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