パソコン通信では、ハンドルネームが使われるのが当たり前でした。当初は、文字種や文字数などの技術的な問題があったのかもしれません。実名を使うのはプライバシーの問題などが発生すると考えられたのかもしれません。
mixiあたりから、実名を使う人が現れました。それでも、Winnyの情報流出事件が起きてからは、ハンドルネームに変える人が増えました。
Twitterもごく一部の人が実名を使うだけでした。Facebookは実名登録のため、日本では普及しないだろうという意見もありました。
実名登録を嫌う人は、Facebookを使っていないと思いますが、ここでネットにおいてハンドルネームを使う理由を整理してみます。
1.羞恥心からの解放
ハンドルネームであれば、自分の個人的な体験などを書いても恥ずかしくないと感じるためです。実名であれば恥ずかしくて書けないことでも、ハンドルネームであれば赤裸々に書けるような気がします。
2.責任感からの解放
ハンドルネームであれば、書いたことに間違いがあったとしても責任を負わなくて良いとか、他人のことを考えずに好きなことを書いて良いと勘違いするためです。世の中に対して、発言内容の責任から解放されると感じるためです。
これは、勘違いに他ならないことに注意しなければいけません。実際に、ネットでの発言が元で、脅迫罪や威力業務妨害罪で有罪判決を受けた人もいます。
3.攻撃されても知らんふりできる
何らかの理由で他人から攻撃されても、それは自分ではないふりをして、逃げることができます。
4.振り替われる
何かまずいことがあった場合に、そのアカウントを捨て、別のアカウントで活動を継続することができます。
まとめ
結局、現実世界の自分とは別の人格を作り、社会のしがらみにとらわれずに、好きなことができると感じるためです。
ハンドルネームを使っていたとしても、違法行為は許されず、逮捕される可能性のあることは、肝に銘じていなければなりません。