青少年のインターネット・リテラシー調査で何がわかったか

総務省が青少年のインターネット・リテラシーに関する調査を行い、結果を公表しました。

総務省|「平成26年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」の公表

インターネット上の危険・脅威への対応に必要な能力について、全国の高校1年生相当を対象にテストとアンケートを行い、クロス集計したものです。

テスト結果の全般的評価として、次のように書かれています。

○どの分類においても平成25年度より平均点が同等かそれ以上となった。年々、リスク対応能力の向上がみられる。

○男子より女子が平均点が高く、大分類では2.不適正利用(インターネット上で適切にコミュニケーションができる能力)が最も差が大きい。

○平成25年度と同様に不適切利用リスク(2c.)に関する能力の正答率が相対的に高く、不適切接触リスク(2a.)に関する能力が3ポイント向上した。一方で、不適正取引リスク(2b.)及びセキュリティリスク(3b.)が相対的に正答率が低い。

→全体のリテラシーは向上しつつあるも、依然として弱点もあり、更なる啓発が必要

テストの平均点の傾向

「平均点が同等かそれ以上」となっていることから、「リスク対応能力の向上がみられる」ということですが、問題の難易度は変化していないのでしょうか?それとも毎年同じ問題を使っているのでしょうか?同じ問題を使っていると、先輩から後輩へ事前に問題がもれているということはないのでしょうか?調査の対象となっている高校は毎年同じなのでしょうか?いろいろと疑問がわきます。

男女差については、サンプルが無作為抽出ではないので、差があるとは言えません。対象人数も男2,159人に対し、女1,523人とかなり差があります。おそらく、女性は平均よりもインターネットに興味・関心がある人が対象になっています。そのために、女性の方が平均点が高くなっている可能性があります。

インターネット接続機器

この調査で最も傾向がはっきり示されているのは「保有するインターネット接続機器(複数回答)」です。この2年間でスマートフォンが59.0%から88.1%まで上がっているのに対し、ノート/デスクトップPCは73.4%から52.2%まで下がっています。

保有するインターネット接続機器

パソコンを持たずにスマートフォンだけですませている人が増えています。大量の文章を書かなければ、キーボードは不要です。スマートフォンだけですみます。おそらく他の年代でも同じ傾向だと思います。

インターネット利用時間とリテラシーの関係

「長時間利用するにつれて、青少年のリテラシーは低くなる」という主張は苦しいと思います。

青少年のリテラシー

6時間以上の利用者の正答率が低いとは言えますが、5~6時間の利用者の正答率は低くはありません。ほぼ平均点です。

また、各カテゴリーのサンプル数に大きな差があります。1~2時間が943人で平均点も72.4点で最高です。5~6時間は140人しかいません。

全体をインターネット利用時間順に並べ、同じサンプル数毎に区切り、平均点を見た方が全体の傾向はわかると思います。

まとめ

少し強引に結論を導き出した感のある調査報告です。調査結果からはっきり言えるのは、スマートフォン利用者の増加とパソコン利用者の減少です。

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