AmazonのKindleストアでは、誰でも無料で電子書籍を登録し、販売できます。そのためには、電子書籍を所定のデータ形式にしなければなりません。
Kindle出版するときにはテストが欠かせません。通常の紙の本を出版するときに行う誤字、脱字のチェックや用語の統一などの他に、そもそも読めるかというチェックが必要です。
チェックのためにKindleダイレクト・パブリッシング(KDP)から、プレビューツールが提供されていますが、現在のところ使い物にならないと言っていいと思います。きちんと実機で表示されてもプレビューツールではエラーで動かない場合もあります。逆にプレビューツールで一応表示されても実機にはダウンロードさえできない場合もあります。
そのため、Kindle出版の前には実機でのテストが欠かせません。実機でのテストは、プレビューツールで生成したmobi形式のファイルを実機に入れて確認します。
1.Kindle Paperwhite
Kindle PaperwhiteをUSBケーブルでパソコンに接続し、「documents」フォルダにmobi形式のファイルをコピーします。
2.AndroidのKindleアプリ
Android端末をUSBケーブルでパソコンに接続し、「kindle」フォルダにmobi形式のファイルをコピーします。
3.iOSのKindleアプリ
(1)iOS端末をUSBケーブルでパソコンに接続し、iTunesでiOS端末を選択します。
(2)「App」タブの「ファイル共有」からKindleアプリを選択します。
(3)「追加」からmobi形式のファイルを指定します。
まとめ
最低限、この3種類を確認する必要があります。特にKindle Paperwhiteでは、モノクロでの画像の表示を確認します。
しかし、これでも完全ではありません。表紙の確認とダウンロードの確認ができません。
実際、私も画像ファイルの名称に日本語を使っていたため、iOSのKindleアプリでダウンロードエラーになることを経験しています。Kindle PaperwhiteやAndroidのKindleアプリでは問題なくダウンロードでき、読むことができてもです。
また、メタタグがないと、iOSのKindleアプリだけでダウンロードエラーになることも報告されています。
最終的には、発売開始後すぐに自分で購入し、上記の3つの機種でダウンロードできて、きちんと表示されることを確認することが、現時点での現実的方法です。本の紹介や出版の告知は、この確認がすんでから行うべきです。
そうしないと、せっかく買ってくれた人が、ダウンロードさえできずに読めないということになります。