Kindleストアでは、自分で作成した本を登録し、販売できます。販売するためには、定められた形式で本を作成しなければなりません。
Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)に登録しますが、本のデータは次の形式があります。どの形式が良いか、しばらく試行錯誤でやってみることになると思います。
どの形式で作成しても、登録前にKDPの用意しているツールを使用して、プレビューでの確認が必須です。
1.Word(docまたはdocx)
最も作成しやすい形式ですが、日本語の本は試験的に受け付けているとなっています。インデント、太字、斜体、見出しは使えますが、箇条書き、特殊なフォント、ヘッダー、フッターは使えないようです。
ファイルに表が含まれている場合や、グラフィックスが多用されている場合は、エラーになる場合があるようです。
2.HTML
KDPに登録する際の推奨形式となっています。サポートされているHTMLタグは、ごく一部です。原始的な分、エラーの発生する可能性は少ないと思います。Microsoft Wordを使って、HTML形式でエクスポートする方法が良いかもしれません。
3.ePub
ePubとは、電子書籍の国際標準フォーマットです。Google(Android)、Apple(iOS)、Adobeといった企業でもサポートしており、Kindle以外の電子書籍でも採用しています。
作成のためには、『EPUBツクール』や『sigil』といったフリーのツール、『FUSEe(フュージー)』や『一太郎 承』という有料ツールがあります。
4.XMDF
XMDF(ever-eXtending Mobile Document Format)とはシャープが提唱している電子書籍技術およびフォーマットの名称です。シャープからXMDF作成ツールが発表されています。ソニー・リーダーでも使われているようですが、XMDFフォーマットでの電子書籍の出版にあたっては、規格の利用料をシャープに支払う必要があります。
Kindle出版のために、XMDFを使う必要はありません。XMDFで作成した電子書籍がある場合に、そのままKindleに登録できるとだけ考えるべきです。
まとめ
HTMLが推奨とされていますが、何のツールを使用するかが問題です。Microsoft Wordで作成すると、複雑なものになりすぎるという情報もあります。まだ、発展途上ですので、これから良いツールがでてくる可能性もあります。