AndroidとWindowsは、何となく似ています。まず、似ている点を整理します。
1.複数メーカーのハードウェアで動く
AndroidはGoogle、WindowsはMicrosoftから提供されていますが、いずれも複数メーカーのハードウェアで動きます。そのため、あるバージョンで動いていたハードウェアが、次のバージョンで動かなくなることは、珍しくありません。特に、周辺装置で顕著なことです。
2.あらゆる種類のアプリケーションが動く
アプリケーションの種類は多岐に渡ります。なかには、マルウェアやゴミのようなアプリケーションもあります。いわゆる行儀の悪いアプリケーションがあるため、古いバージョンで動いていたアプリの動作を新しいバージョンでも保証することは、実質的に困難です。
3.Appleの後を追った
Androidは、iPhoneの後を追ってスマートフォン市場に参入しました。Windowsは、Macが実現していたウィンドウやアイコンなどのGUIをまねしました。iPhoneとMacが、同じAppleの製品であることは奇跡のようです。
違う点
AppleはハードウェアとOSを共に開発することにより、固定のファンをつかみました。しかし、パソコンのビジネスユースでは、不安定さと価格でWindowsに水をあけられました。
スマートフォンでAppleは先行者利益を享受し、おそらく唯一の利益を上げている会社となっています。WindowsはMicrosoftに多額の利益をもたらしましたが、Androidはどこにもたいした利益をもたらしていません。そこが、AndroidとWindowsの最も異なる点です。
MicrosoftがWindowsで大きな利益をあげられたのは、Windowsがデファクトスタンダードとなったためです。Windowsの前のMS-DOS時代のソフトウェア資産も大きく貢献しています。
Androidには、そのようなものはありません。Android陣営は今後どのようにして利益をあげるかに、生き残りがかかっています。