ソチオリンピックで日本選手も金メダルを取りました。オリンピックに出場できるレベルまでになるために必要なことを考えてみます。
1.才能
種目に適した運動能力や体型が必要です。このように書くと、才能だけで決まってしまうのかと言う人が現れますが、そうではありません。次の項目の鍛錬も絶対に必要なものです。
2.鍛錬
種目にあわせた効果的な鍛錬を長期間にわたって行うことが必要です。才能だけでなく、効果的な長時間の鍛錬も絶対に必要なものです。
3.医学的研究
鍛錬を効果的にするための医学的研究も進んでいます。栄養学的に、どのようなものをいつ食べればよいかという研究があります。どのような鍛錬をどのくらいの頻度で行うのが良いかという研究もあります。
4.練習設備
効果的な鍛錬を行うためには、そのための設備が必要です。技術の進歩は鍛錬を効果的にしました。
昔は、ビデオなどは簡単には見られませんでした。現在は、簡単にスマホで撮影して、自分のフォームを見ることができます。一流選手のプレーをYouTubeで見ることもできます。
5.早期教育
1960年代後半に、『巨人の星』というマンガがありました。戦争で肩を壊し、一流とはなれなかった元プロ野球選手の父親が、息子を幼少のときから鍛え、プロ野球選手にする話です。
残念ながら息子は、プロ野球選手としては体が小さ過ぎました。荒唐無稽な魔球を生み出し一時期活躍しますが、魔球のため体を壊します。廃人のようになり、十字架の影を背中に背負いながら去っていくラストシーンが印象的でした。
これを読んだ当時は、親が子供を幼少のときから鍛えるなんて、マンガのなかの話だけだと思っていました。ところが、プロ野球選手やオリンピック選手に現実に現れました。
幼少の時から鍛錬を始めれば、長期間鍛錬ができるだけでなく、効果がまったく違います。どんなスポーツでも大人になってからはじめた人は、子供の時からやっている人にはかないません。
日本社会が豊かになったことが、子供を幼少の時から鍛えることを可能にしました。第二次世界大戦前には、このようなことがなかったことを考えると、『巨人の星』の影響が大きかったのかもしれません。