ビットコインは取引手数料が安いなどのメリットがあるといわれています。しかし、ビットコインには、そもそも貨幣としての資格があるのでしょうか。
最初に「採掘」した人がたくさん持っている
ビットコインは、コンピュータで「採掘」という計算処理を行うことで作ります。最初は楽に「採掘」ができましたが、最近では、「採掘」で得られるビットコインよりも、コンピュータを動かす電気代の方が高くなるといわれています。
つまり、最初に「採掘」した人が、すでに「金持ち」となっています。最初に参加した人ほど得をするシステムとなっており、うさんくささを感じさせます。
負荷が大きい
ビットコインの取引が行われると、ビットコインのシステムに参加している世界中のコンピュータがそれを認証します。一台のコンピュータで行われる処理は小さいですが、世界中のコンピュータで行われるため、全体の処理量は膨大なものになります。
その結果、処理に必要な電気も莫大なものとなります。すなわち、ビットコインは世界規模で見たときに、非常にエネルギーを消費するシステムです。環境保護に向かおうとしている世の中の動きに反するシステムとなっています。
FBIが大量に保有しているといううわさ
現在最もビットコインを保有しているのは、米国のFBIだといううわさがあります。犯罪捜査で押収したビットコインがたまっているということです。
大量のビットコインを放出すれば価格が下がります。これは、通常の通貨と同じです。すなわちFBIがあたかも中央銀行のような金融政策を行うことが、可能になっているかもしれません。
FBIがビットコインを多量に持っているというのは、うわさであり、決して本当かどうかわかりません。実際にビットコインのシステムをコントロールする力を持っているのかどうかさえ、決してわからないというのも不気味です。
まとめ
ビットコインの取引手数料が安いのは、誰でも取引できるためです。誰でもできることでは、誰も大きな利益を得ることはできません。
貨幣とは信用であり、貨幣そのものには何の価値もありません。どこかの国がビットコインのような電子データを貨幣として扱うことはあるかもしれません。
しかし、現在のビットコインは、貨幣としては不適切です。手を出さない方が安全です。以前の『ビットコインについてのわかりやすい説明』の記事で、ビットコインは普通の人が手を出すものではないと書いた通りです。