人工知能がさまざまなところで使われるようになってきました。人間の能力を超えた人工知能も現れています。
Googleの自動運転車はすでに人間が運転する自動車よりも安全かもしれません。
もはや自動運転カーの方が安全ではないかと思わされる事故が発生 – GIGAZINE
Googleが開発した自動運転車の公道テストで発生した事故は、すべて他の車を運転していた人間の不注意で起きているそうです。
マーケティングでも人間の能力を超えた結果を出しています。
大変興味深かったことなのですが、広告のターゲティング(CTRとCVRのゴールを最適化させる(1) )を、実験的に人間と人工知能で競わせたことがあるのです。すると、最初の1ヶ月くらいは人間の方が圧倒的に作業も早く、収益化にも結びつけることができました。しかし2ヶ月目、3ヶ月目になると人工知能に負けるのです。
さらに人工知能の学習が進み、精度が非常に上がった状態でシステムの“蓋”を開けて、私たち人間で分析を試みました。人工知能の手の内を知ろうとしたのです。
しかし不思議なことに、その人工知能の分析・予測がなぜ良い成果を出すのか、私たちが見ても分からなかった。つまり、人工知能には人間には見えないパターンが見えているのです。(1) CTR:Click Through Rate/広告がクリックされた確率、CVR:Conversion Rate/広告へのアクセス数から成果に至る確率
人工知能の方が良い結果を出しただけでなく、その理由は人間には理解できなかったということです。
同様のことは、チェッカーでもあります。チェッカーでは、だいぶ前から人間は人工知能に勝てなくなっています。人工知能が差す手の中には、その意図するところが人間にわからないものがあるそうです。
単純な計算だけでなく、高度な判断を要する仕事でも、人間は人工知能に勝てなくなります。そこで問題になるのは、人間の職がなくなるのではないかということです。
私は、人工知能が人間の職を奪うことについて、あまり心配していません。確かに今、人間が仕事として行っていることは、人工知能に取って代わられます。人工知能をメンテナンスする仕事も人工知能自らが行うようになります。
人間がやる仕事はなくなります。そうなったら人間は遊べばいいだけです。遊びの中から新しいものが生まれます。今までにない画期的な思想が生まれます。芸術作品も遊びの中から生まれます。人工知能は働き、人間は遊ぶという棲み分けができます。経済の仕組みも社会の仕組みもまったく変わります。
すると人工知能の反乱がおきるかもしれません。こちらの方は怖いです。人間よりも賢くなった人工知能がどのような考えを持つか、想像することは困難です。そのため、ホーキング、ビル・ゲイツ、イーロン・マスクなどは、人工知能の開発に反対しています。
人類の歴史を振り返ってみても、進んだ文明は遅れた文明を滅ぼしています。同じことが人工知能と人間の間にも起きる可能性があります。
しかし、近年は先進国間の戦争は起きていません。進歩した人間は戦争をやらなくなりました。人間よりも進歩した人工知能も、戦争をやらない可能性が高いと思います。
Exercise Plays Vital Role Maintaining Brain Health by A Health Blog