Googleが検索順位を決めるアルゴリズムに大きな変更を加えています。サイトと関連性のない大量のリンクや無料ブログからの自作自演のリンクなどがペナルティの対象になっています。他のサイトをコピーしたり、ユーザーにとって役に立たない低品質のコンテンツもチェックされています。
Googleが目指していることは、ユーザーに役に立つサイトを上位表示することです。それでなければ誰もGoogleを使わなくなります。そのためにアルゴリズムの改良を続けています。
それであれば、Googleで上位表示させる方法は、ユーザーに役に立つコンテンツを提供することです。『SEOに効く! Webサイトの文章作成術』には、ユーザーに役に立つコンテンツを書くための方法が書かれています。ここでは、その中から私が勉強になった3点を紹介します。
欲求を満足させる「AIDCASの法則」
読者の強い欲求のひとつが、「今よりももっとハッピーになりたい」というプラスの欲求です。おいしいものが食べたい、異性にもてたい、金持ちになりたいなどの気持ちです。
そういうプラスの欲求にアプローチする流れが、AIDCASの法則です。人は商品に対し、注目→興味→欲求→確信→行動→満足という流れで気持ちが変化するという法則です。
注目(Attention)
読者は、検索、紹介、広告などでサイトにやってきます。
興味(Interest)
興味を持ってもらうために、読者の欲求である「こうなりたい」を描きます。
欲求(Desire)
欲求を満たせる理由、根拠になる情報を載せます。
確信(Conviction)
読者が持ちがちな購入直前の不安を取り除きます。
行動(Action)
購入していただけるように、最後の一押しをして、行動を促します。
満足(Satisfaction)
購入後の満足のために、同梱物などを工夫します。
不安を解消する「PASONAの法則」
もうひとつの欲求は、「今の困った状態を解決したい」というマイナスの欲求です。不安、不満を解決したいという心理です。
マイナスの欲求にアプローチする流れが、PASONAの法則です。PASONAの法則は神田昌典さんが考案した法則です。お客様に対し、問題提起→あぶりたて→解決策→絞り込み→行動という流れでアプローチします。
問題提起(Problem)
「こんなことで困っていませんか?」とお客様の不安を言葉にします。
あぶりたて(Agitation)
「そのままにしておくと、こんな大変なことになりますよ。」と不安な気持ちをあぶりたてます。
解決策(SOlution)
商品名やサービス名を提示し、具体的な解決策を説明します。
絞り込み(Narrow down)
「今だけ、こんな特典があります。」と今すぐ買う理由、ここで買う理由を盛り込みます。お得感を表す言葉や権威づけになる言葉で刺激します。時期や期間を限定する方法もあります。限定されていることに信憑性のある理由があれば、安心感がでます。
行動(Action)
購入していただけるように、最後の一押しをして、行動を促します。
見出しとキャッチコピーの違い
本文がいくつかのブロックに分かれ、各ブロックに見出しが入ると、文章は読みやすくなります。
見出しは次に続く文章の要約です。読者は見出しだけ見れば、ある程度内容を把握できます。続きを読むか読まないかを判断する材料にもなります。
商品の販売サイトでは、下までスクロールしてもらい、購入ボタンをクリックしてもらいたいものです。そこでキャッチコピーが必要になります。
見出しは本文の要約ですが、キャッチコピーはつかみです。読者をひきつけることが必要です。キャッチコピーは本文の中で読者の興味を引きそうな部分にスポットを当てて作ります。
おわりに
以上、私の勉強になった3点を紹介しましたが、このほかにもGoogleに好まれるタグのつけ方、キーワードの探し方なども含め、役に立つコンテンツを書くためのノウハウがてんこ盛りです。具体的な7つのサイトの事例を含め、人を集めるWebサイトを作りたい人におすすめの1冊です。