ノマドワーカーとフリーエージェントの関係

 最近、ノマドワーカーやフリーエージェントという言葉を良く耳にします。混乱して使われている場合もありますので、整理したいと思います。

 ノマドワーカーとは、ノマドの原義が遊牧民であることから、オフィスや自宅以外のカフェなどの外部で、ノートパソコンやタブレット型端末を使って仕事をする人という定義が妥当です。もちろん、オフィスでも自宅でもカフェでも、両方で仕事をする人はいます。その割合はさまざまですが、割合にかかわらず外部で仕事をすることがあれば、ノマドワーカーと呼んでいいと思います。

 フリーエージェントとは、組織に雇われない働き方をする人という意味です。法人格の個人事業主も含まれますが、会社を経営して従業員を雇っている人はフリーエージェントとはいえなくなると思います。

 このように定義すると、ノマドワーカーとフリーエージェントは別物であり、ノマドワーカーでありフリーエージェントの人もいれば、ノマドワーカーではなくてもフリーエージェントの人もいます。さらにノマドワーカーでありながら組織に属している人もいます。

 ノマドワーカーかつフリーエージェントの人としては、この度『ノマドワーカーという生き方』を出版した立花岳志さんや『ノマドライフ』の本田直之さんがいます。

 ノマドワーカーでないフリーエージェントの人としては、自宅で仕事をしている人などが当てはまります。文筆業、デザイナー、イラストレータ等いろいろな職業の人がいます。この人たちが、外部でも仕事をするようになれば、ノマドワーカーかつフリーエージェントになります。

 ノマドワーカーでありながら、組織に属している人としては、外出や出張の多い人が当てはまります。移動中の電車の中でメールをチェックしたり、資料を書いたりしている人です。私も以前は、このカテゴリーでした。移動中の電車の中、空港での待ち時間、ホテルで寝る前などにLibrettoと携帯電話を使って、メールをダウンロードして処理したり、資料を作成したりしていました。

 最近、この定義をあいまいにしたために混乱を引き起こしたやりとりを読みました。コンピュータシステムの保守をしている会社の管理者が、最近、社員がノマドワーカーとして働きたいと言うので困っているという内容でした。コンピュータシステムの保守をしているため、故障が発生したら電話連絡があり、すぐに駆けつけなければなりません。ノマドワーカーとして働くことはできないということでした。

 この記事に対し、会社に属していたらノマドワーカーでないという指摘がありました。それは言葉の定義の問題であり、私がこの記事で定義した意味と違った意味で使っているだけです。

 ノマドワーカーとして働きたいということを、会社を辞めたいととらえた意見もありました。これも言葉の定義の問題です。

 推測ですが、この会社の社員は、他社のコンピュータシステムの保守を効率化するために、外部で連絡を受けても、すぐに対応できるようにしたいと考えて、ノマドワーカーとして働きたいと言った可能性もあります。

 A社の対応後、B社で故障が発生したような場合に、いちいち会社に戻らなくてもすむようにしたいということです。外出先で連絡を受けたら、会社のコンピュータの必要な情報にアクセスし、B社に向かえる環境を整えてほしいと考えたのかもしれません。

 そうすると問題は、社員と管理者のコミュニケーションにあるか、管理者の頭の固さにあるかです。言葉の定義をきちんとしておかないと、このような誤解を生む元となります。

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