コヴィーの最後の講演です。『スティーブン・R・コヴィー ザ・ラスト・メッセージ』 | 定年起業のためのウェブコンサルティング

コヴィーの最後の講演です。『スティーブン・R・コヴィー ザ・ラスト・メッセージ』

 『7つの習慣』の著者であるスティーブン・R・コヴィーさんが、2011年に来日したときに、2日間にわたって行った講演です。初回限定となっていますが、DVDが2枚付属しており、本文中では「ビデオ ◯◯◯」となっているビデオをすべて見られます。

 『7つの習慣』、『第8の習慣』、『第3の案』の考えがコンパクトにまとまっています。最初に『第8の習慣』のボイスの話が出てきます。やはり、自分の才能と情熱と良心がニーズと重なりあうボイスを見つけることを最も重要なことと考えているのだと思います。会場で、ボイスを見つけた人に手を上げてもらっていますが、10%程度しかいませんでした。

 1日目はその後、リーダーシップ、パラダイム、XQ(Execution Quotient)と呼ぶ実行指数の話のあと、『第3の案』の次の2つの柱の話になります。

「我々のどちらかが提案した案よりもさらに優れた解決策を探したいという気持ちがありますか?」

「簡単な基本ルールを同意していただけますか?相手の主張を相手が満足するレベルで言い直すことができて初めて自分の意見を主張できるというルールです」

 このルールは、すばらしいルールです。相手の主張を自分の言葉で言い直せれば、相手の主張を理解したと言えます。相手の主張を理解してから自分の主張を言えば、速やかに解決策が見つかります。

 世の中の多くの論争は、事実誤認か、相手の主張を理解していないことから発生しており、その場合、意味のある論争になっていません。相手の主張をきちんと理解して、初めてまともな論争となります。

 1日目は、「リーダー・イン・ミー」という小学校向けのリーダーシップ・プログラムの話と「偉大さ」の話のあと、神田昌典さんと勝間和代さんが参加したトーク・セッションがあります。

 2日目は、「7つの習慣」と、その中の「信頼残高」の話がメインです。最後は、大きな船の方向を変える小さなカジになってくださいという話で終わります。

 最後の来日講演となることが、わかっていたようです。コヴィーさんのファンには見逃せない一冊です。

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